熊本空港の乗合タクシーに乗るためJR豊肥本線で肥後大津駅まで

未分類 鉄軌道/railroad railway

JR豊肥本線の沿線から熊本空港(阿蘇くまもと空港)へ行くのに、肥後大津駅より乗合タクシーの”空港ライナー”を利用しました。
熊本駅や通町筋など、反対方向にある市の中心部まで移動してバス(空港へ片道800円)に乗ると、時間も費用も余計にかかるためです。

熊本空港から肥後大津駅、熊本県が無料乗り合いタクシー  :日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXNASJC1700T_X10C11A8LX0000/

まずは空港ライナーに乗る前段階の、肥後大津駅までの移動について記します。
(空港ライナーそのものについては、投稿を分割します(→参照)。)

  • 電車で肥後大津駅に着くまで

熊本市内の豊肥本線の主要駅から肥後大津までの運賃は、熊本から(22.6km)480円、南熊本から(19.0km)400円、新水前寺から(17.4km)380円、水前寺から(16.8km)380円、武蔵塚から(9.7km)260円、光の森から(7.8km)230円、(カッコ内は営業キロ)です。

基本的に2両編成のロングシートの電車(815系)が、昼間は1時間あたり3本ほど走っています。

この空港アクセスの手段のデメリットは、肥後大津駅における乗換え(のときの移動や待ち時間の発生)が面倒なこともさることながら、電車の利用時に空席の保証がないことです。
私が乗ったのは午前中、南熊本駅から10時台の列車でしたが、この時点で空席はなし。しかし、幸運にも次駅の新水前寺にて私の前に空席ができたので立っての移動からはすぐに解放されました。さらに、その次駅の水前寺では空席がある(乗客数が座席定員を下回る)状態になり車内に余裕ができました。
これが偶然のラッキーで乗客の波が小さいタイミングだったゆえなのだとしたら、逆に悪運のケースも考えられます。それに、朝夕の通勤と通学および帰宅時は(運の話ではなく)必然的に混みます。
所持品が多くなりがちの状況において座って移動できないのは大きな痛手になるため、その不安があることはここに明記しておきたいと思います。

  • 特急列車は熊本地震で区間運休中

’16年に熊本地震が起きて肥後大津以西の区間では運休中のままなのですが、全線が復旧したとして特急列車が空港アクセスに実用的かどうか、参考程度に記しておきます。
自由席特急料金と(上のほうに列挙した、各駅からの)運賃を合計しても空港と熊本市街とを結ぶバスの運賃・800円を下回り、金銭面における有用性は満たすからです。
(ただし、南熊本駅は停まらず通過します。)

熊本から肥後大津までが22.6km(キロメートル)なのでJR九州が割安に制定している25キロ以内の特急料金が適用されて、自由席は310円です。
(指定席は通年で840円になります。グリーン車はありません。)

特急料金など | きっぷのルール | 駅・きっぷ・列車予約 | JR九州
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/ticket/rule/03/

運休する直前は、3連のディーゼルカーが熊本と大分県の別府とを毎日3往復していました。
指定席が1両で自由席が2両、と低料金で乗れるシートのほうが多めの配分なのは喜ばしいものの、なにせ1日に3往復しかありません。ゆえに、フライトのスケジュールにこの特急列車の発着時刻が合えば利用してみてもいいのではないでしょうか、という程合いの表現にとどめておきます。

注意点は、この特急列車は阿蘇への観光客輸送の役割を負うため、旅行のシーズンは混んでいて座れない危険があることです。

  • 肥後大津駅に到着

私が乗った普通列車は、南熊本より30分で肥後大津に着きました。

プラットホームからは、跨線橋や地下道ではなく下り勾配のスロープ(写真の右方)より構内踏切を渡り、(北ではなく、新築のほうの)南口の駅舎へ。

構内踏切(写真の通路の奥)は駅から空港までの移動経路上で唯一の、屋根がない箇所です。雨が降ると濡れます。
南口の駅舎――正確には、大津町ビジターセンターという位置づけです。――の観光案内所のスペース(写真の右)は、私がこれから乗る空港ライナーのウェイティングエリアも兼用する設計になっています。

余談ですが、上の写真の左に見える出札業務も可能なように思えるルックスの窓口は、みどりの窓口ではありません。
(近距離(片道の営業キロが100キロまで)の普通乗車券が千円札と硬貨で買える、食券機タイプのマシンが南口には1台だけあります。)

指定席やクレジットカードに対応したマルス端末や、SUGOCAをはじめとした交通系ICカード(Suica、ICOCA、PASMO等)できっぷを購入するさいは、大津町の役場も附近にある北口です。

豊肥本線での移動に座れない不安がありながら言及がないのは、拙劣というか不誠実というか、物品の無料配布の情報だけを広告して長い行列のことを紹介しないようなものだと思いますので、私が今回のエントリにて紹介した次第です。
本題の空港ライナーについては、次回に分離します(→参照)。



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