’20年3月現在仙台から上野へ常磐線の乗継ぎ全8組

未分類 鉄軌道/railroad railway

(2020年3月14日改正時点の情報です。今後、この投稿に上書きする考えはありません。)

上野発仙台着の7組(→参照

津波による発電所の事故で不通になっていた常磐線が今年・’20年3月に全面的に復旧しました。
仙台と上野とを常磐線で往来できるようになりましたので、普通列車の最速の乗継ぎパタン8組をすべて列挙したいと思います。
比較のために、(途中駅の接続の時刻は記しませんが)東北本線を経由した場合のパタン・全12組についても同様に示します。

まずは、
所要時間、
仙台駅の発時刻と上野駅(l. のパタンは赤羽駅)の着時刻、
乗換えの回数(と乗換えの駅)、
これらのみを抽出して一覧にしたものです。↓

常磐線上り 仙台→原ノ町→いわき→水戸→上野

 1. ,  6時間51分,仙 5:30→12:21上,3回(原、い、水)
 2. ,  6時間30分,仙 6:32→13:02上,2回(原、水)
 3. ,  7時間02分,仙 7:19→14:21上,3回(原、い、水)
 4. ,  7時間17分,仙10:17→17:34上,3回(原、い、水)
 5. , 平7時間29分,仙12:14→19:43上,3回(原、い、水)
     土休7時間30分,仙12:14→19:44上,3回(原、い、水)
 6. ,  7時間03分,仙14:40→21:43上,3回(原、い、水)
 7. , 平7時間34分,仙15:19→22:53上,3回(原、い、水)
     土休7時間36分,仙15:19→22:55上,3回(原、い、水)
 8. ,  7時間41分,仙16:55→ 0:36上,4回(原、い、水、我)

駅の凡例
 仙 :仙台、 原 :原ノ町、 い :いわき、 水 :水戸、
 我 :我孫子、 上 :上野

常磐線を経由すれば乗換えの回数は絶対的に少なくなりますが、所要時間の長短はタイミングによりけりです。
全体的な特徴の比較は、最後にします。

東北本線上り 仙台→新白河→黒磯→宇都宮→上野(赤羽)

 a. ,  7時間09分,仙 6:00→13:09上,5回( 福 新黒宇※)
 b. , 平7時間08分,仙 7:01→14:09上,5回(  郡新黒宇※)
     土休7時間18分,仙 7:01→14:19上,5回(  郡新黒宇※)
 c. ,  7時間55分,仙 7:45→15:40上,6回( 福郡新黒宇※)
 d. , 平7時間47分,仙 8:53→16:40上,6回( 福郡新黒宇※)
     土休7時間48分,仙 8:53→16:41上,6回( 福郡新黒宇※)
 e. ,  8時間03分,仙 9:41→17:44上,7回(白福郡新黒宇※)
 f. , 平7時間22分,仙10:50→18:12上,6回( 福郡新黒宇※)
     土休7時間25分,仙10:50→18:15上,6回( 福郡新黒宇※)
 g. ,  7時間34分,仙12:30→20:04上,5回( 福郡新黒宇 )
 h. , 平6時間40分,仙13:30→20:10上,5回( 福郡新黒宇 )
     土休6時間39分,仙13:30→20:09上,5回( 福郡新黒宇 )
 i. ,  6時間42分,仙15:02→21:44上,4回( 福 新黒宇 )
 j. ,  6時間57分,仙16:03→23:00上,4回( 福 新黒宇 )
 k. ,  6時間38分,仙17:00→23:38上,4回( 福 新黒宇 )
 l. ,  6時間30分,仙18:08→ 0:38赤,5回( 福 新黒宇宮)

駅の凡例
 仙 :仙台、 白 :白石、 福 :福島、 郡 :郡山、
 新 :新白河、 黒 :黒磯、 宇 :宇都宮、
 ※ :大宮か浦和か赤羽(乗換えはいずれの駅でも可能)、
 宮 :大宮、 赤 :赤羽、 上 :上野

大宮駅で2分以上の接続時間があれば乗換えは可能、と判断
(必要に応じ適宜、上野側の列車で余裕をみてください)。

常磐線の各パタンの補足を簡単に入れます。
原ノ町~いわき、水戸~上野の中距離電車、この両区間に充てられている車両の形式は(後述しますが)どのパタンでも一緒です。

後続の特急に抜かれるパタンと、全区間で抜かれずに先行するパタンとがありますので、参考までに常磐線を走破する特急列車の時刻も載せておきました。
(仙台駅を発つ順で挙げています。)

  • 1. ,  6時間51分,仙 5:30→12:21上,3回(原、い、水)
    仙台05:30→06:50原ノ町06:53→08:12いわき08:42→10:10水戸10:30→12:21上野
    ・仙台駅発は5番線です。
    ・仙台~原ノ町は、ボックスシートのないロングシートの車両(701系)の4両(2+2両)です。
    ・いわき~水戸は、ボックスシートのないロングシートの車両(E501系)の10両です。
    ・水戸から乗る普通の始発は勝田です(勝田での接続は10分、勝田10:12発、水戸10:18着)。
    ・水戸駅着は3番線、同駅発は5番線ですので、対面での乗換えではありません。
    ・上野駅着は高架ホーム(2階)の10番線です。
  • 2. ,  6時間30分,仙 6:32→13:02上,2回(原、水)
    仙台06:32→07:49原ノ町07:52→10:49水戸11:00→13:02上野
    ・常磐線経由と東北本線経由、上りと下り、のすべてのパタンのなかで上仙間の所要時間が6時間30分は最短です。
    ・仙台駅発は6番線です。
    ・仙台~原ノ町は、ボックスシートのある車両(E721系1000番台)の4両です。
    ・原ノ町~水戸は、一部の号車にボックスシートのある車両(E531系諸番台)の5両です。
    ・上りには唯一の、いわきで乗換えが不要なパタンです(いわき09:09着、同09:12発)。
    ・水戸駅着は6番線、同駅発は5番線です。
    ・上野駅着は高架ホーム(2階)の10番線です。
    ・北千住まではこの2. のパタンが早いですが、日暮里より南へは、あとの特別快速が先に着きます(水戸11:00→11:43土浦12:00―特別快速→12:58上野(→13:13品川))。
  • 3. ,  7時間02分,仙 7:19→14:21上,3回(原、い、水)
    (利府07:01→)仙台07:19→08:38原ノ町09:17→10:37いわき10:45→12:17水戸12:30→14:21上野
    ・常磐線経由では唯一の、仙台駅が始発(や終着)ではないパタンです(利府07:01発、仙台07:17着)。
    ・仙台駅発は6番線です。
    ・仙台~原ノ町は、ボックスシートのある車両(E721系1000番台)の4両です。
    ・いわき~水戸は、ボックスシートのないロングシートの車両(E501系)の10両です。
    ・水戸駅着は3番線、同駅発は6番線ですので、対面での乗換えではありません。
    ・水戸から乗る普通の始発は勝田ではなく水戸です。
    ・上野駅着は高架ホーム(2階)の10番線です。
    ・石巻から始発を乗継いで到達できるパタンはこの3. が最初です(石巻05:24発、榴ヶ岡経由、仙台06:47着)。
    ・1. のパタンからこの(3. の)パタンまで、東北本線を経由するより常磐線を経由したほうが上野には早く着きます。

(特急・ひたち14号は、仙台10:13発、原ノ町11:07発、いわき12:18発、水戸13:27発、上野14:35着、品川14:51着です。)

  • 4. ,  7時間17分,仙10:17→17:34上,3回(原、い、水)
    仙台10:17→11:45原ノ町11:50→13:09いわき13:48→15:17水戸15:31→17:34上野
    ・仙台駅発は5番線です。
    ・仙台~原ノ町は、ボックスシートのある車両(E721系)とない車両(701系)とをミックスした6両(E721系2両+701系2+2両)です。
    ・いわき~水戸は、一部の号車にボックスシートのある車両(E531系諸番台)の5両です。
    ・水戸から乗る普通の始発は勝田です(勝田での接続は14分、勝田15:24発、水戸15:30着)。
    ・水戸駅着は3番線、同駅発は5番線ですので、対面での乗換えではありません。
    ・途中の土浦で編成が長くなります。5両の空車が後方に増結され、土浦より南へは15両(10+5両)で運転されます。
    ・上野駅着は高架ホーム(2階)の10番線です。
  • 5. ,平日7時間29分,仙12:14→19:43上,3回(原、い、水)
    土休日は7時間30分,仙12:14→19:44上,3回(原、い、水)
    仙台12:14→13:30原ノ町14:00→15:24いわき15:46→17:21水戸17:32(土休日は17:34)→19:43(土休日は19:44)上野
    ・仙台駅発は5番線です。
    ・仙台~原ノ町は、ボックスシートのないロングシートの車両(701系)の2両です。
    ・いわき~水戸は、一部の号車にボックスシートのある車両(E531系諸番台)の5両です。(途中の勝田より10両(5+5両)に長くなります。)
    ・水戸駅着は3番線、同駅発は5番線ですので、対面での乗換えではありません。
    ・水戸から乗る普通の始発は勝田ではなく水戸です。
    ・途中の土浦で編成が長くなります。5両の空車が後方に増結され、土浦より南へは15両(10+5両)で運転されます。
    ・上野駅着は高架ホーム(2階)の10番線です。
  • 6. ,  7時間03分,仙14:40→21:43上,3回(原、い、水)
    仙台14:40→16:07原ノ町16:27→17:45いわき17:55→19:35水戸19:40→21:43上野
    ・仙台駅発は5番線です。
    ・仙台~原ノ町は、ボックスシートのある車両(E721系1000番台)の4両です。
    ・いわき~水戸は、ボックスシートのないロングシートの車両(E501系)の5両です。
    ・水戸から乗る普通の始発は勝田です(勝田での接続は6分、勝田19:33発、水戸19:39着)。
    ・水戸駅着は6番線、同駅発は5番線です。
    ・途中の土浦で編成が長くなります。5両の空車が後方に増結され、土浦より南へは15両(10+5両)で運転されます。
    ・上野駅着は高架ホーム(2階)の10番線です。
    ・この(6. の)パタンから8. のパタンまで、常磐線を経由するより東北本線を経由したほうが上野には早く着きます。
  • 7. ,平日7時間34分,仙15:19→22:53上,3回(原、い、水)
    土休日は7時間36分,仙15:19→22:55上,3回(原、い、水)
    仙台15:19→16:44原ノ町17:29→18:58いわき19:08→20:44水戸21:00→22:53(土休日は22:55)上野
    ・仙台駅発は6番線です。
    ・仙台~原ノ町は、ボックスシートのある車両(E721系1000番台)の4両です。
    ・いわき~水戸は、ボックスシートのないロングシートの車両(E501系)の10両です。
    ・水戸駅着は3番線、同駅発は6番線ですので、対面での乗換えではありません。
    ・水戸から乗る普通の始発は勝田ではなく水戸です。
    ・上野駅着は地平ホーム(1階)の17番線です。山手線や京浜東北線の系統と同列の高架ホーム(2階)ではありません。

(特急・ひたち26号は、仙台16:11発、原ノ町17:09発、いわき18:17発、水戸19:27発、上野20:36着、品川20:52着です。)

  • 8. ,  7時間41分,仙16:55→ 0:36上,4回(原、い、水、我)
    仙台16:55→18:16原ノ町18:37→20:24いわき20:55→22:26水戸22:40→23:57我孫子00:03―快速→00:36上野
    ・唯一の、4回も乗換えが必要なパタンです。4回のパタンは常磐線の下りにはありません。
    ・仙台駅発は6番線です。
    ・仙台~原ノ町は、ボックスシートのある車両(E721系1000番台)の4両です。
    ・いわき~水戸は、ボックスシートのないロングシートの車両(E501系)の10両です。
    ・水戸から乗る普通の始発は勝田です(勝田での接続は13分、勝田22:32発、水戸22:38着)。
    ・水戸駅着は6番線、同駅発は5番線です。
    ・我孫子駅着は4番線だと思われます。同駅発は5番線です。
    ・我孫子ではなく快速の始発の取手にて乗換えることもできます(水戸22:40→23:50取手23:55―快速→00:36上野)。ただし、取手駅着は3番線、同駅発は5番線ですので、対面での乗換えではありません。
    ・0時を過ぎて最初に発車する駅は我孫子になりますが、取手より南は東京の電車特定区間(E電区間)内です。
    ・我孫子~上野は、ボックスシートのないロングシートの車両(E231系)の15両(10+5両)です。トイレはありません。
    ・上野駅着は高架ホーム(2階)の12番線です。
    ・常磐線を経由しないで東北本線を経由すると、仙台をほぼ同時刻に出て(k. のパタンで)上野には約1時間も早く着きます。

(特急・ひたち30号は、仙台18:02発、原ノ町19:06発、いわき20:16発、水戸21:27発、上野22:37着、品川22:53着です。)

8組ある各パタンでそれぞれの区間を担当している車両の紹介です。

仙台~原ノ町は、
ボックスシートのある車両(E721系1000番台)の4両編成、
ボックスシートのないロングシートの車両(701系)の4両(2+2両)編成か2両編成、
ある車両(E721系)とない車両(701系)とをミックスした6両(2+2+2両)編成、
のいずれかです。

原ノ町~いわきは、一部の号車にボックスシートのある車両(E531系諸番台)の5両編成です。
ボックスシートがあるのは、5両のうち仙台寄りの3両です。

いわき~水戸は、
ボックスシートのないロングシートの車両(E501系)の10両編成か5両編成、
一部の号車にボックスシートのある車両(E531系諸番台)の5両編成か10両(5+5両)編成、
のいずれかです。

水戸~上野の中距離電車は、一部の号車にグリーン車自由席とボックスシートのある車両(E531系諸番台)の10両編成です。
ボックスシートがあるのは、10両のうち上野寄りの2両と、仙台寄りの2両ないし1両で(9号車にあるかないかは場合によりま)す。
途中の土浦より南の区間では、仙台寄りに5両が増結された15両(10+5両)編成になっている列車があります。ボックスシートがあるのは、5両のうち仙台寄りの3両です。

常磐線経由と東北本線経由とでは性質にちがいがあるため、その概略も示しておきましょう。

常磐線経由の大きな特徴は、基本的には3回、と乗継ぎの回数が少なくて済むことです。
(東北本線経由だと、最低でも4回です。)

朝早い時間帯と夜遅い時間帯とでは、上りは時間帯が遅いほうが長めにかかりますが、下りは所要時間に大差はありません(→参照)。

東北本線経由のパタンにはないですが、常磐線経由の上りには2組だけ、仙台から上野までの全区間でロングシートを回避できるパタンが存在します(2. のパタン、4. のパタン)。

東北本線経由は最速の乗継ぎパタンの数が12組、と常磐線経由の8組よりもバリエーションがあります。

東北本線経由では、上りは時間帯が早いほうが長めにかかります(が、下りは所要時間に大差がないのは常磐線経由と同様です)。

池袋や渋谷など山手線の西側とのアクセスがスムースなのは、新宿を経由する系統もある東北本線経由のパタンです。
高崎線方面から来る列車に頼らない条件つきですが、東海道線方面(神奈川県より西)へのアクセスで座席が確保しやすいのも東北本線経由です。

また、非常時に”ワープ”できる新幹線という手段が並行して走っているメリットも東北本線にはあります。

上りと下りとを比較すると、常磐線経由も東北本線経由も下りのほうが全体的に短時間で移動できます。

【青春18きっぷ】仙台→上野|乗換案内|ジョルダン
https://www.jorudan.co.jp/norikae/route/%E4%BB%99%E5%8F%B0_%E4%B8%8A%E9%87%8E.html?pg=1

タイミングや希望する経由地など、条件にあわせて乗っていただければ、と思います。

なお、将来のダイヤ改正で状況に変化があっても、このエントリの内容は更新しないでそのままにします。



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