香港の民主化デモの影響と思しき規制や痕跡や

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(東アジア最大かつ共通の関心事である新型肺炎の件をさておくのも恐縮ですが)昨年・’19年の春より白熱している、香港の民主化デモの影響と思われる箇所の紹介です。

日本からの旅客は大半が(マカオや大陸の深圳からではなく)香港国際空港発着のフライトで入出境すると思いますのでまずは空港における規制について。

写真のように、ターミナルビル(一號客運大樓。なお現在、ターミナル2(二號客運大樓)は数年間の予定で運用を休止中です。)へは出発客しか立入れないようバリアが設けられました。

(最初に挙げた写真は、上層の出発階のエントランスを撮ったものですが)到着ロビーと同レベルの地上階にも関門はちゃんと存在し、自由に入館させないよう係員が邪魔します。
(両端に立つ、ベストを着たスタッフがその担当です。)

確認するのは
・当日の出発便の情報がわかるもの、
・そのフライトの搭乗者と同一名義の身分を証明するもの、
このふたつです。

国際線のフライトしかない空港ですし後者は実質的に、外国人ならば旅券(パスポート)の一択のみだと思います。

前者は、eチケット(旅程表、itinerary)である必要はないようです。一度、館内の撮影のためだけに中に入ろうとしたとき、eチケットがなければEメールでもいい(から見せろ)、と求められたからです。
(webチェックインを済ませて搭乗券を持っているなら当然、それを呈示してもいいと思います。)
当日の日付と未来(の出発)時刻、HKGという3レターコード、便名らしきアルファベットとアラビア数字、身分の証と同一名義の氏名――目視で確認しているのはせいぜいこの4か所ぐらいじゃないか、という心象です。
この4点さえおかしなものでなければ、適当なテキストデータを見せてもクリアはできるんじゃなかろうか、という気はしました。
パスポートだけでは入れさせない頑固さは曲げない一方でフライトの実在性までは確認していなさそうなちぐはぐな運用は、フィリピン国内の空港のそれに類似したものがあります。

あとは、街中で破壊された跡や、落書きなどです。

破壊された地鐵(地下鉄)の閘機(自動改札機)。これは旺角站(旺角駅)のものです。

こちらは案内板かなにかだと思われます。赤鱲角空港のある島に隣接する大嶼島の東涌站(東涌駅)で撮りました。

これも港鉄ですが、旺角站(旺角駅)のD2出口(右手前)とD1出口(左奥)。ガラスが壊され金属製の板で覆われています。

ベニヤ板かなにかわかりませんが、木製の板で覆われた吉野家。
毀不毀の判断は、どこそこの国に由来する店舗だからどうだという理由ではなく、政府に協力的かどうかを基準にするようです。

飲食店に限定せず、メインストリートの彌敦道(ネイザンロード)に面した店舗、とりわけ多数の銀行で右に見えるような板で保護された状態のものを確認できます。

落書き。油麻地站(油麻地駅)のD出口です。

羊頭狗肉という四字熟語の意味を知っていれば狗は犬だということはわかりますし、国家の犬、などという比喩表現を日本でも用いますから、狗官は直感的にわかると思います。

小江は、確信はないのですが、大陸政府のトップの姓が江ですから、彼は小せぇ奴だということを主張したいのだと思います。
だとすると歌手の水前寺清子さんの愛称が”チータ”であるのと、言葉の構造上は一緒です。
(当然ながら小江は愛称ではありませんから、込められた意味は一緒ではありませんが。)

ⓥ――丸にVのサインは、映画の”V for Vendetta”(Vフォー・ヴェンデッタ)の象徴的なマークです。

香港デモに「ガイ・フォークス」の仮面 新たなシンボルに 写真12枚 国際ニュース:AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3247641

金曜日の夕刻に永田町の国会議事堂の正門あたりへ行けば定期的になにかしらのどんちゃん騒ぎがある、といったような帰納的な規則性があれば見物もしやすいのですが、抗議活動の最前線を見ることは現在、なかなか難しいようです。



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