深圳宝安国際空港から国内線で出発(検査の後の巻)

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深圳空港の手荷物検査をクリアしたらエスカレータ等で1フロア降り国内線の搭乗口へ向かいます。この空港の館内の写真としてよくピックアップされるのはまさに、制限エリア内で最初のエスカレータに乗る直前の踊り場のポイントです。

7、800メートルほど先にある北の端まで視界が拡がる、ターミナル内で最も見栄えがする地点だと思います。

日本へも東京(成田)、大阪(関西)、名古屋(中部)に数社の便がこの地から飛んでいますが、残念ながら国際線の利用時はこの場所とは無縁です。

建物は上から見ると漢字の”土”の字のような形をしていますがこの字を借りると、国際線用に配分されているのはちょうど土台の右下の部分だけだからです。
よろしければ、前回のエントリ(→参照)で引用した、空港の公式サイトのフロアマップも参考にしてください。
(薄い青色で塗られた国内線のエリアに対し、薄緑色の国際線のエリアはわずかです。)

Priority Pass(プライオリティ・パス)のホルダーが入店できるラウンジは、このエスカレータで降りずに左の脇へ進むと、その先にあります。
朝間、昼間、夕刻、と時間帯を区切ってミール類の提供がありますが、卫生间(化粧室)は店内にないのが不便です。
(もっとも、新型肺炎の流行中の現在は営業内容が変わっているかもしれません。)

SZX6-Domestic-Guest-Lounge
https://www.prioritypass.com/ja/lounges/china/shenzhen-baoan-international/szx6-domestic-guest-lounge

“土”の字の、土台の左半分のエリア。エスカレータを降りて、左へUターンします。
国際線の出国後の区域は、これを左右反転させた構造になっているはずです。

土台の南に建っている、深圳机场凯悦酒店(Hyatt Regency Shenzhen Airport)がガラスの向こうに見えます。

エスカレータ(写真の奥)を降りてすぐの、根元に近い区画には欧米のブランドショップが集合。EMPORIO ARMANI(エンポリオ アルマーニ)の左は21号登机口(21番搭乗口)になります。
雰囲気はまるで出国後の国際空港の免税店のようですが、ここは国内線の制限エリアです。



麦当劳(McDonald’s)、星巴克(Starbucks)、香港のファストフード店・大家楽(Café de Coral)。
マクドナルドとスターバックスは根元に近い位置にあります(し、制限区域に入る手前の5階にある、飲食店フロアにも出店しています)。



7-ELEVEN、全家(FamilyMart)といった便利商店(コンビニエンスストア)。
先に見える43号登机口(43番搭乗口)には、武汉(武漢)への中国南方航空・CZ6637便の乗客の列が確認できます。このときはまだ、原因不明の肺炎の存在(を記した内部の緊急通知)がウェブ上で公になったばかりの時分でした。

東、北、西、そして1階への分岐点になる四叉路(四差路)にて。

インフォメーションカウンタは、キャリア(航空会社)別のようです。これは四叉路附近にあるものです。


四叉路は吹抜けの設計になっており、到着客のフロア(2階)も垣間見ることができます。

1楼(1階)にある、木枠の待合いスペース。无印良品(無印良品)の店舗がこの木枠のなかにあります。

72号登机口(72番搭乗口)。1階にも、3階を補完するように搭乗口が用意されています。

2楼(2階)にも休息区(待合いスペース)がありますが3階から直接は行けず、手前に見えるエスカレータでいったん1階へ降りてから奥にあるエスカレータを利用する二度手間を経ないとアクセスできない設計です。

2階は到着客がメインで利用するフロアですが、到着客のエリアはガラスの壁で仕切られた向こう側です。到着客と出発客とが混ざらない構造になっています。
充电吧と青く記された充電ができる装置は、制限区域内でそう多くありませんが、2階にもセッティングされています。

ふたたび3階です。3階の長椅子は、先客でだいたい埋まっています。

電源の周囲にもだいたい先客がいるものの、写真のように人気のない電源も探せばなくはありません。23号登机口(23番搭乗口)附近です。

搭乗開始を待つ乗客の列。ここに限定した話ではなくどこの空港でも見られる光景ですが、混雑した列車のように座れないということは絶対にないばかりか、座席は指定されているのにどうして座って待とうとしないのか、不思議で仕方がありません。
(厳密にはオーバーブッキングが発生する可能性も、なくはないですが。)

“土”の字の頭にあたる、北端。左には自撮り中の女性が。

四叉路のほうをふり返って。天井の幾何学模様が印象的です。

洗手间(トイレ)の蛇口は自動水栓です。

母嬰室(ベビールーム)。その右に見えるのは、本空港内に複数ある中国南方航空のラウンジのひとつです。

給湯器。

“未分配登机口旅客休息区”なるスペースを設ける発想は、いかにもこの国らしいな、と思います。搭乗客は基本的に乗るフライトの搭乗口の前で待機しているべき、って考えが根底にある、ということですよね。長距離列車、高速列車に乗るときも列車別改札で、車両のドアを開けるまで列車ごとに配分された候车室(待合室)で待たせるという、オペレーション側のタイミングに利用者を従わせる手法で乗客をコントロールしていますから。
搭乗口がまだ確定していない客はここで待て、というわけですが、あまり人影は見られませんでした。

国際線の出国エリアから出発することがあればエントリをあらためてリリースするかもしれませんが、香港へちょっと南下して赤鱲角空港を利用できないか可能なかぎり努力(してこの空港からの出国はできるだけ回避)すると思いますので、あまり期待しないでください。
(この国から出国するときの空港の手荷物検査は無駄に厳しく、不愉快だからです。)



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