すかいらーくの十数?店舗で試用中のセルフレジへの期待

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スタッフの負担や客の待ち時間が減らせるアイテムとして注文用のタブレット端末が、すかいらーくの主要3ブランドのすべての店舗に3月、完備されたようです。
ただ、ほかにも救世主的な(と私が思う)アイテムが、すかいらーくにはあります。

セルフレジです。
この装置が数店舗で最初に導入されたのは、3年も前です。当時はテレビのニュースでも話題にしていましたし、すかいらーくが公式に出している情報をベースにした下掲のような記事もありますので、会社としてオープンにはしていない、という存在ではありません。

すかいらーく、セルフレジ導入店を拡大 ランチタイム混雑緩和へ – ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1705/24/news083.html

ただ、受注端末のデジタルメニューブックを全店で採用するときにプレスリリースで正式にその存在が公になったのとは対照的に、この無人決済端末についての情報を公式サイトでチェックすることは、いまのところできません。

イラストや文字でガイドがあるように、取扱いはそう難しくはありません。
伝票をレジのバーコードリーダに読取らせ、あとはタッチパネルの指示のとおりに操作して会計します。
(Tポイントの加算も可能なはずです。)
使用できるのは、クレジットカードが”VMJAD”の5種類の国際ブランド(VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club)のいずれもと、2種のICカード(うち一方は三井住友カードのiD)のみです。
現金が使えないほか、交通系ICカードで支払うこともできません。有人のレジにおいては可能になったQRコード決済――PayPay、d払い、LINE Pay、メルペイ、Alipay(支付宝)、WeChat Pay(微信支付)、等――にも対応していません。

このターミナルが置いてあるのは上のITmediaの記事では、東京とその周辺に点在する20店舗ほどの模様です。私がいまのところ実機に触れたのは、ガストの(上掲の写真を撮った)秋葉原駅前店、(東京駅の新幹線側から最も近い)日本橋店、(スクランブル交差点の南西角のビル内に入る)渋谷駅前店と、ジョナサンの(地下鉄丸ノ内線の西新宿駅のほぼ真上にある)西新宿店です。
バーミヤンにおいては豊洲店に導入されたらしいのですが、あまり訪問しないエリアにつき私は現物を確認できていません。

どうしてこの機械は(受注端末のタブレットとは逆に)増えないんだろう?という疑問が個人的にあるのですが、ひとつ考えられるのは、機能をどう発展させるのがベストなのか、会社として決めかねているためじゃなかろうかということです。
消費税等の税率を9か月ばかり前に上げたタイミングに合わせるように政府も普及を推進しているキャッシュレス決済の動向や、新興のQRコードによる決済にも対応させるにはどうしたらいいのかなど、将来を先読みしなければいけない要素はいくつも挙げられます。
各テーブルにて会計ができるよう進化させた装置がまったく別個に開発されたなら、そもそもこのタイプのセルフレジは不要でしょう。

あまり積極的に利用するひとがいない点も気になるところです。従業員のレジには何人も順番を待っているのにセルフレジはご自由にどうぞ状態である光景を見たのは、一度や二度ではありません。
私が鈍感なだけで本当はそこそこ厄介な使いづらさが内在するからなのかも、とも感じます。
しかし、操作の勝手が悪いことなんて正味の話、まったくないと思うのですよ。
銀行でATMの世話にならずに番号札を取って窓口で自分の番を待つ客のほうが多数派であることなど、リアリティがないですよね?
指定席券売機やセルフバッグドロップに並列するひとは皆無か数名しかいないのに、みどりの窓口や空港の有人のカウンタには長い行列ができている、そんな現象とおんなじで、たくさんの利用者がよく考えずに習慣で並ぶのでそうなっている、という性質が大きいと私は察します。

人手不足を緩和すべきリクエストがもともとあったところにCOVID-19が地球規模で拡大してしまったいま、支払いの手続きをオートマティックにする流れは――それがセルフレジなのか、ほかの方法か、どのようなフォームであれ――逆行することは、絶対にないでしょう。
(世間に絶対はなかなかないでしょうが、これはかなり容易に断言できるレベルの推測のはずです。)
いかなる形態にせよ無人化の方向にシフトしていくのは確実ですから、その展開にしばらく注目したいと思います。



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