乗車後篇・’19年12月に南海のラピートで難波から関空へ

大きいバッグを持っていたため難波から関西空港までの両駅間を南海の特急・ラピートで移動した、昨年・’19年の12月の私のエピソードの後篇です。
スーパーシートに乗って正解、という今回の投稿の主旨に最後はつなげます。

難波(なんば)の駅にて列車に乗るまでの話が前篇でした(→参照)。
車内の様子を簡単に報告します。

シートにフットレストはありませんし、リクライニングは、めいっぱい倒してこの程度です。
1,200mm(ミリメートル)という新幹線のグリーン車の1,160mmを凌駕するシートピッチが確保されているため、倒れる角度が大きい設計だったとしても前後の空間には余裕があります。
とはいえ、正味の移動時間はせいぜい30分から40分といったところですので、チルト機能があまりに高度でも過剰なだけでしょう。

背面テーブルはなく、小型のものがアームレストに収納されています。
ただし、この点については現在、新型のシートと交換する過渡期にあるようです。

ラピート車内の快適性向上を推進|南海電鉄
http://www.nankai.co.jp/company/csr/voice/201806_rapito.html

背面テーブルや(山陽新幹線のひかりレールスターの指定席に設置されたサルーンシートが初登場と思しきタイプの)ドリンクホルダの新設などアコモデーションの改良を、6本36両すべてに’20年度のうちに終わらせる予定、とのこと。

乗客が少ないスーパーシートの車両は必然的に、荷物置き場にもゆとりがあります。

どのくらいの利用者数か、堺を出て岸和田までの駅間を走行中に着席しているひとを1号車から私がカウントしたところ、5号車は11名(座席数は31席、以下同様)、6号車は9名(23席)でした。スーパーシートの乗車率を計算すると、約37%になります。

他方のレギュラーシートはどうでしょうか。

券面の席に座っていれば検札はありませんが、レギュラーシートは無札の乗客が一定数いるらしく、乗務員の集金がなかなか進まない様子でした。

前述の乗車人員は先頭の1号車から順に、28名(44席)、42名(60席)、34名(46席)、27名(48席)、でした。レギュラーシートの乗車率は、約66%です。
――このエントリの最後に、全体的なより信頼できるデータを示します。

荷物置き場もレギュラーシートは盛況です。ここに自分の荷物を置いた場合、関西空港または難波に着くさいに自分のバッグを手にするには、順番を待つか、早いうちに離席して混雑を避けるか、どちらにしても不便な思いをするでしょう。

スーパーシートなら数枚上に挙げた写真のとおり、荷物を置くラック、シートピッチ、乗車率、のいずれにも余裕がありますので、バッグは(荷物置き場を利用しても不便は感じないでしょうし)自席の横に置くことも可能です。

なお、どのラックにも鍵式のワイヤが用意されています。

特急列車座席図|南海電鉄
http://www.nankai.co.jp/traffic/express/seat/50000.html

トイレはレギュラーシート用、スーパーシート用、それぞれに1か所ずつです。
3号車の2号車寄りと、5号車の6号車寄りにあります。
(男女共用ではなく)女性用も設置されています。

一方で残念なのは、荷物室がOCATの廃止後も改造されずにデッドスペースのままになっている点です。
(この実状は競合他社も近似的で、関空快速の車両(JR西日本の223系)には荷物室の撤去後に座席が設置されたものの、特急の運用に充当される車両(同281系)の同スペースはそのまま存置されています。)

最後に、乗車率を比較することでスーパーシートのリーズナブルな快適さを強調したいと思います。

上掲のデータをもとにした乗車率は、レギュラーシートが約66%に対してスーパーシートが約37%、と記しました。
乗客の密度比は、約1.79倍です。

たった210円を多めに払うだけで約1.79倍も空間にゆとりができるなんて、割安だと私は考えます。

普遍的なデータも示しましょう。IR情報として南海が公式サイトにてオープンにしている、直近の過去の数値を引用します。

ハンドブック南海2019年度版|南海電鉄
http://www.nankai.co.jp/company/handbook/2019.html

’18年度の両シートの利用者数は、レギュラーシートが3,188千人、スーパーシートが523千人です。
(できるだけ同一の条件となるよう、泉佐野以西のみの短距離利用客・96千人は計算に入っていません。)

すべての列車を平均した乗客の密度の比は、約1.66倍になります。
出た値は私のケースよりやや小さいですが、それでも割安ではないでしょうか。

企画乗車券の割引率のことなどどうでもよくなる話、と前篇において述べた(→参照)のは、些細な割引率の大小によって人気がレギュラーシートのほうに生じるのでしたらなんの問題もありませんよね、という趣旨です。

ラピートに乗るならレギュラーシートよりも、スーパーシートを私はおすすめします。



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