実践篇・京釜間の高速バスが全便満席時の裏技的な工夫その2

バス/bus 未分類

その1(→参照
その2前篇(→参照

韓国では2本の高速バスをサービスエリアで乗継ぐという方法により、ピークのシーズンに空席が獲れない問題をクリアできる切り札があることを(前篇にて)紹介した話の続きです。

チケットを買う方法、この制度のルール、その1の方法との比較、などを簡単に説明します。

  • どうやって買えば?

たとえば、名古屋から仙台へ直行するバスのチケットが買えず東京までのバスと東京からのバスとに分割することにしたとして、名古屋から東京までの券を買うときに窓口にて、直行便が満席なので途中の東京で降りるんです、なんて弁解はしませんよね。
それと同様に(買う理由は問われません)、サービスエリアまでの乗車券を購入してください。

(上の写真の運賃表によれば善山の休憩所まで(撮影当時)、シートが2+2列のバスだと9,700ウォン、優等の2+1列だと14,800ウォン、です。後述しますが、プレミアムは一覧にありません。)

チケットが買える端末に、サービスエリアも出発地や目的地として登録されています。
有人の窓口なら、ソンサン ヒュゲソ ッカジ(善山休憩所まで)、ナクトンガン ヒュゲソ ッカジ(洛東江休憩所まで)、などと伝えます。
希望する出発日時も口頭で伝える必要がありますから、会話に自信がなければ券売機で購入することになるでしょう。
機械であれ対面であれ、決済にクレジットカードが使えます。

ただし、サービスエリアにて2本めのバスに乗るにあたり、窓口(会話)か発券機かの一方でしか乗車券を買う自信がないとなると、経験なしにこの方法(その2)を採るのはちょっと厳しいかな、という感じはします。
休憩所により一方の手段しか用意していないことが考えられるためです。

  • “休憩所換乗”のルール

고속버스통합예매 – 휴게소 환승안내
https://www.kobus.co.kr/ugd/trtrgd/Trtrgd.do

対応は朝の8時0分から夜は22時0分までの14時間につき、深夜便の乗り継ぎはできませんし、”特送期間(名節期間)”はできない旨も(上掲のリンク先に)記されています。
その、特送期間(특송기간)とやらの具体的な日付の言及はありませんが、旧正月(ソルラル)や秋夕(チュソク)の時季が不可能なようです。

さらに、(上掲のページには記載がないのですが、)最上位クラスの”プレミアム”のバスも対象外と思われます。

고속버스통합예매 – 고속버스예매
https://www.kobus.co.kr/mrs/alcnSrch.do


https://www.kobus.co.kr/mrs/alcnSrch.do

サービスエリアまでの区間も、サービスエリアからの区間も、ウェブサイトにおける空席の検索結果に”プレミアム”(프리미엄)のバスは示されないからです。
(このサイトにて韓国の高速バスの予約や購入が、同国内において発行されたクレジットカードを持っていることなど条件つきで可能になっているのですが、空席の状況をチェックするだけならその制限はありません。)

なお、サービスエリアの前後でバスを2本に分割して買っても、直行便のチケットを買っても、運賃は同額かほぼ変わらないはずです。

  • その1とその2とを比較すると?

その1の工夫(→参照)と、その2と、韓国の高速バスの初心者におすすめなのはその1のほうです。
高速バスに運んでもらう契約を結ぶのは一度のみで、乗ってしまえば移動中はなにもする必要がないからです。

その2の方法は、市中のバスターミナルで乗換えるのがサービスエリアになっただけのことなので、その1とのあいだに大きな難易度の差があるわけではありません。
しかし、サービスエリアにて2本めのバスの乗車券を買うさいの言葉の問題――先述しました――、サービスエリアで乗継げるその日最後のバスにもし乗れなかったら、など初心者は不安に思うだろうなぁ、という要素が大きいのは、その2のほうです。

その2が厄介なのは、最初に乗るバスをサービスエリアにて自分の意思で降りる必要があることです。終点で下車するだけならぐっすり寝ていても全員が降りるので安心ですが、そうではないため中継地点までは気が抜けません。
(休憩所までの気が抜けない時間は短いほうがいいので、私はその2の”裏技”を京釜間の移動で利用するのは基本的に、釜山からソウルへ上京するときだけです。)

ただ、本数の多い少ないで比較すると、その2はその1よりも勝手がいいと思います。
善山や洛東江のような機能を持つサービスエリアは韓国の全土で(’20年12月現在、)6か所に収束されており、各地から多数のバスが集合し離散していくためチョイスできる便はその1よりも確実に多いはずだからです。

制度の概要や両方の”裏技”の対比だけでそれなりの長さになってしまいました。
この(その2の)方法で移動したさいの、実際の具体的な話(体験談)については、前回と今回のエントリの需要に応じて投稿するかどうかを考えたいと思います。

ト マンナヨ!!



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