COVID-19のパンデミック下の超氷河期とはいえ、この世から外食産業のお店が絶滅することは考えられないですよね。
韓国におけるセマウル食堂も、業界のいわばカリスマ的な存在である白種元(ペク・ジョンウォン)氏が展開するブランドのひとつということもあり、すべてなくなってしまいはしないだろうと私は思うのです。
새마을식당
http://www.newmaul.com/sub/store.php
とはいえ、現地の公式サイトにて検索できる店舗のリストを時折チェックすると、それまではヒットした店舗がいつのまにか消えているのに気づきます。
訪韓好きのあなたがよく利用していたあのお店は、もうなくなっているかもしれません。
たとえば。
- 東大門店(동대문점)のクローズド
その”あなた”とは私のことで、いつもお世話になる2か所の店舗のひとつでした。
24時間営業につき、深夜バス(オルペミバス)を乗りつぐ(→参照)あいだに小腹を満たすのに至極最適だったのです。
ソウル駅前のチムジルバン・シロアムサウナの火が’20年のうちに消えたのを知ったときは驚きましたが、東大門のセマウル食堂の”訃報”は心情的にショックでもありました。
- 江南駅店(강남역점)のクローズド
ソウル地下鉄2号線の江南駅(강남역)から9号線の新論峴駅(신논현역)までの約800メートルとその周辺のエリアにはかつて、論峴(ノニョン)本店(논현본점)もありましたが、江南駅店の閉店によって両駅の”ベルト地帯”よりセマウル食堂が現状(’21年2月17日現在)、消滅してしまっています。
江南区内でお店があるのは2号線を東へ進んだ、駅三(ヨクサム)、宣陵(ソルルン)、三成(サムソン)、などです。
- 明洞2号店(명동2호점)のクローズド
明洞からもセマウル食堂の灯が、消えています。
にわかには信じがたいのですが東大門にも、江南にも、明洞にもないのですよ。
- 慶星大店(경성대점)のクローズド
西面や海雲台などの店舗がなくなって(→参照)も、学生街でもある都市鉄道(地下鉄)2号線の慶星大・釜慶大駅(경성대·부경대역)の近所にだけ唯一、釜山市内の店舗があったものの、命脈は尽きてしまいました。
- 梁山駅店(양산역점)のクローズド
その2号線にずっと乗っていると北西端である梁山(ヤンサン)市の梁山駅(양산역)に着くのですが、駅前の繁華街にあった梁山店も慶星大店がなくなるやいなや閉店したことにより、釜山において7分テジキムチ(7분 돼지김치)が食べたくなったら(地下鉄では行けない)金海(キメ)市まで出向くしかないのか……と先日、呪わしく思ったところです。
しかし、朗報があります。
- 釜山萇山店(부산장산점)のオープン
http://www.newmaul.com/sub/store.php
釜山の萇山(チャンサン)に、釜山萇山店がオープンしているではないですか。
2号線の反対側の終点・最東端の萇山駅(장산역)附近のビルの2階に入居しています。
- 今後のことや現存する店舗のこと
(新規の開店を一切しない経営方針ならまだしも、)釜山の萇山に出店があってソウルの人気スポットである江南(から新論峴にかけて)や明洞や東大門のいずれにも店舗がない状態がずっと長引くというのは、好意的な私感を抜いても考えにくいものです。
新沙駅店(신사역점)のように――現在の新沙駅店とはちがう場所に、同名の新沙駅店がありました――しばらくしたらまたそれらのエリアへふたたび進出するのだと思いますが、それまでは残りの少ない店舗で食事をいただくことになりそうです。
(日本にて食べることもできます。東京の小岩と新宿(→参照)にあるほか、昨年末・’20年12月に福岡の天神と熊本の上通に新しいセマウル食堂がオープンしました。)
なお、弘大西橋店(홍대서교점)、南部ターミナル店(남부터미널점)、私もよく利用する三成コエックス店(삼성코엑스점)、などは(’21年2月17日)現在、リストにちゃんと載っています。
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