特急列車で肥後大津駅から熊本駅まで。車両や混み具合など。

2021.03.22

熊本駅から肥後大津駅まで普通列車で（→参照）

先日、特急列車でJR豊肥本線の肥後大津駅から熊本駅までを移動しました。

急いではいませんでしたし、電車の始発は肥後大津駅ですから後発の鈍行（写真の左）であれ確実に座って行けたのですが、この特急（写真の右）もタイミングがよければ使える旨を過去に（逆区間ながら）普通列車のエントリにて紹介していましたので、せっかくの機会だと思い乗ることに決めた次第です。

私が利用したのは、別府駅から熊本駅までを走る”九州横断特急”のほうです。
宮地駅から熊本駅までを運行する”あそ”号もあり、走行距離が長い前者は乗客がきっと多かろうという覚悟で着くのを待ちましたが、実際には60席ある座席に対し2号車の乗客は16名、と4分の1が埋まる程度の乗車率でした。
（本件については、下のほうにおいても言及します。）

30年以上も前の国鉄の時代に製造された車両ゆえ年季を感じる一方、水戸岡鋭治氏のプロデュースによりアコモデーションには改良が施されており、旧さと新しさとが併存する空間です。

編成内には荷物置き場もあります。

11時12分、肥後大津駅を出て28分で熊本駅の2番のりばに到着です。
途中の四つの停車駅では、数人がぱらぱらと降りる一方で、乗ってきたのは新水前寺駅からの何名かだけでした。

各駅に停まる鈍行でも最短で31分、と所要時間に差はほぼありません。
おすすめしたく私が紹介するのは速達性が理由ではなく、普通車指定席だと840円のところ普通車自由席であれば310円、と快適なシートで移動できるなら割安だと思うからです。

特急料金など | きっぷのルール | 駅・きっぷ・列車予約 | JR九州
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/ticket/rule/03/

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/ticket/rule/03/

JR九州が設定している（本州の旅客3社にはない）好待遇により肥後大津駅から熊本駅まで（22.6km（キロメートル））は25キロ以内のリーズナブルな料金が適用され、310円で特急列車の自由席に乗れるのです。
（ちなみに、同区間の運賃は480円です。普通乗車券と自由席特急券との合計は、790円になります。）

面倒なのは、人気があって混雑する日もあるらしいので空席が確保しにくそうな日の見当をつけなければならないことでしょう。
私が乗ったこの日は平日でしたが、その前日は（平日ではなく）自由席が満席だった、と肥後大津駅にいたひとが会話のなかで教えてくれました。

自由席特急券を買ったものの混んでいて満足に座れなかったところで、無手数料で払い戻しができるわけではないため、指定席の埋まり具合を窓口にて訊いて満席かそれに近い状況ではないのを確認してから購入するほうがいいかもしれません。

なお、’16年の熊本地震により同線が寸断される前は3連で走る列車がありましたが、復旧後は指定席車が1両、自由席車が1両の2両編成です。