サウナ併設のカプセルホテル・ドシー恵比寿(カプセル階篇)

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以前のエントリ(→参照)につづいて、ドシー恵比寿の紹介です。

前回はサウナのほうを紹介しました。
今回はサウナ階以外の、カプセルのあるフロア(と受付のフロアにある奥の滞在スペース)についてです。

  • カプセル

ロッカーと、チェックインのときに受付にて渡されるメッシュ状の手さげバッグです。
ロッカーは背丈ほどの高さがあるフルサイズではなく、上下に分割されたハーフサイズ。
韓国のサウナだとハーフサイズが一般的なところ、日本ではだいたいのサウナがフルサイズのロッカーを用意していますが、ドシー恵比寿のものは残念ながら前者でした。
同店の事情を勘案するにスペースの制約からくるのでしょうが、ロングコートがそのまま入らないハーフサイズは、私は嫌いです。

ハンガーは2本です。夏なら2本でもいいのですが、コートも掛けたい冬のことを考慮すると3本は用意してほしいところです。
また、脱いだ靴はロッカーに入っている薄いグレーのトレイの上に置きなさい、というルールです。

ロッカーの近くには、キャリーバッグを置けるスペースもいくつか設けられています。
あると気持ち的には安心な、ワイヤーロックでつないでおける輪はありません。

防犯カメラで監視しているのでそれで大丈夫だろう、という運営サイドの意図だと思いますが、セキュリティ意識の高い外国の――とりわけ欧米からの――観光客は不安に感じるでしょう。

カプセルの利用者の館内着は、スウェット生地のジャージです。上述のメッシュ状のバッグに入っています。
シャツ(トップス)の袖丈は、半袖と長袖のあいだです。

ズボン(ボトムス)の総丈は、床に擦るほど長いです。

歯ブラシと歯みがき粉と、ドシー恵比寿のオリジナルのスリッパ。
スリッパは29.5cm(センチメートル)、とやや大きめのサイズでした。

支給されるフェイスタオルとバスタオルは1枚ずつなので、サウナやシャワーの入浴は各回1枚ずつ使うとして多くても2回です。
(何枚でも使えるようにサウナのエントランスに積んである方式ではありません。)

カプセルの入口にも照明のスイッチがあるものもありますが、ドシー恵比寿のそれはカプセル内にしかないタイプです。
右の壁に見えるように、卓上ミラーのサイズの鏡があります。
テレビは視聴できず、邪魔でしかない無用の長物です。

カプセルのなかには電源もあります。
(電源はカプセル内にあって当然では?とお思いのかたがいらっしゃるとすれば、残念ながらその認識は甘いです。カプセルにあって当然の電源が、ない施設も悲しいかな存在します。)

電源は棚に近いほうのみを利用しました。コントロールパネルに連なっている電源(一番手前に見えるもの)や、その右のタイプAのUSBケーブルが挿せる電源が機能するかどうかを試してはいません。

奥から2番めは、さらに上に見えるファンを動かしたり切ったりするボタンです。
ただし、ファンの動作音に睡眠を妨げない静けさは求めないでください。

テレビのポジションやカプセルの内壁など何か所かに、かつて存在した備品をふさいだものと思しき施工がなされています。

朝の9時になる前に一度だけ館内にアナウンスがありましたが、自分のアラームにより9時に起きるまで、何度か目覚めてはまた寝てのくり返しでした。
朝の慌ただしい時間帯はカプセル外で他の利用者の生活音が集中して眠れなくなるのは簡易宿所たるカプセルホテルの常です(が、カーペットが敷かれていれば音はだいぶ抑えられるはずです)。
耳栓は持参しましょう。(音とは関係ありませんが)リップクリームもあったほうがいいと私は思いました。

ちなみに、私が訪問したこの日はひとつの階に1番から34番まであるカプセルのうち15か所が埋まっていました。
会社員なのでしょうが、印象としてはスーツを着た客が多かったです。

  • スリッパのシステム

多くのサウナ併設カプセルは、日本式の旅館と同様に建物のエントランスに靴箱を設けることで館内を裸足や靴下履きで移動できるようにしています。

一方でこのドシー恵比寿は(先に述べたとおり)、靴は各フロアの個人のロッカー内に収納し、館内はスリッパで移動してもらうスタイルを採っています。

その方式で起こるのは、スリッパがだれのものかわからなくなる問題です。
スリッパの取りちがえ、私は嫌なんですよね。
(共用のスリッパは言わずもがなです。)

カプセルの並ぶ部屋(客室)内においてもスリッパ履きを前提にしてはいるのですが、いまいちよくわからないというか、曖昧になっています。

上の写真のように、カプセルの前にて靴を脱いでいる宿泊客もいます。ロッカーの丈が短いハーフサイズなので無理もないことです。
すべての利用者が常連客なはずはありませんから、ルールが徹底されていない状態もごく自然な現象でしょう。

このスリッパ方式、サウナのフロアにて自分のものが他人に履かれてしまう事態はとりあえず、自分のスリッパは脱衣と一緒に(ホールドして)しまうことにより回避は可能ですが――

スリッパ履きが面倒なひとが土足のエリアも裸足で移動してしまうひとも出てきます。
シャワーを浴びてせっかくきれいになったのに、内履きと外履きとを区別せずに素足で歩いてきたひともいるかもしれない床を歩かなければならないのは、私としては気持ちのいいものではありません。
スリッパを履けと第三者が強要するわけにもいかず、こればかりは客の努力ではどうにもならないですよね。

  • ラウンジ

PCを打ちたいとか買ってきたものを食べたいとかいう場合は(上の写真の奥に見える)受付の前を通りこの、共用のラウンジ内にて済ませることになります。

電源は写真のように、ふくらはぎのあたりに多数あります。

私はいただきませんが利用者層を考えれば、カップ麺を食べるひとのために冷温水器(ウォーターサーバ)くらいは備えていてもいいのでは、とは思います(が、そのような発想は期待しないほうがいいでしょう)。

館内にはWi-Fiも飛んでいます。
“非常に強い”とスマートフォンに表示されていた電波でしたが、私が泊まったときは満足につながりませんでした。
(つながらない原因は私の端末のほうにある可能性もあります。)
私のように国内で携帯電話を契約している日本人ならつながらなくてもそれほど致命的ではありませんが、外国からの旅行客でWi-Fiを頼りにしているひとはきっと困るでしょう。


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このドシー恵比寿、サイトによっては2,000円未満で1泊できる日があります。
入店時に受付のある2階まで(エレベータは使えず)階段を昇ることになる点(→参照)、その受付とサウナの階とカプセルのある複数階との移動にたった1台のエレベータしか利用できない点、上記の騒音の問題など、(言及しませんでしたが)連泊のさいもカプセル内に滞在はできない点、のような短所はあることを承知のうえで、うまく予約すれば有効に使える施設ではあると思います。



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