セマウル食堂(새마을식당)が日本で最初の出店地として選んだのが、千葉県に接する都内の東端である辺境・小岩(江戸川区)です。
福岡の天神や熊本の上通に昨年末・2020年の12月に4軒めと5軒め、今年になって大阪のコリアンタウン・鶴橋に6軒めのお店がそれぞれオープンしたほか近日中に心斎橋にも新店ができるなど、日本では出店が連続するものの彼国ではCOVID-19のパンデミック下において店舗数が確実に減っています。
なくならないでほしい、と私が心から思うセマウル食堂への応援を込めて、初号店の小岩店を今回は紹介しましょう。
セマウル食堂における定食のメニューのひとつである、セマウル味噌(テンジャン)チゲをこの日はオーダ。
小岩店では、税込み858円でした。
数分でまず野菜とご飯、追って飯饌(パンチャン)が届き、鍋まですべて到着するまで10分弱の待ち時間でした。
冒頭の写真のように、小さな鍋の中身(テンジャンチゲ)とボウルの野菜と白いご飯とを一緒にいただきます。
本国・韓国のセマウル食堂にて見かけたことは一度もないウェットタオルですが、日本のセマウル食堂においては標準的に出てきます。
もちろん、7分豚(テジ)キムチもあります。
小岩店では、税込み792円でした。
7分も待たないうちにサーブされるところも、他のセマウル食堂と同様です。
たっぷり提供される韓国のりは、7分テジキムチの鍋のほうにではなくご飯のほうにかけるのを私はおすすめします。
パンチャンの小皿は新宿職安通り店と同様、3種類です。
その、新宿の店舗のものと類似している小岩店のメニューブックを紹介しましょう。↓
最初の見開きだけは、新宿のそれと同一と思われます(→参照)。
以降のページは、新宿職安通り店のメニューブックと若干ですがちがいます。
(なお、福岡や熊本や大阪の各店のメニューブックも東京の両店のそれとは相違があります。)
品目の一部については写真つきで、壁面にも掲げられています。
飲料のメニューです。
なお、上で写真を示してきたメニューの価格は(2021年4月以降も)すべて税抜きで記されていました。
地元・韓国のセマウル食堂のインテリアにより近いのは、新宿ではなく小岩のお店のほうだと思います。
レジに近いテーブルには包装(ポジャン)、いわゆるテイクアウトする客のために用意された品が常時なにかしら置かれており、私が食事をいただく最中に何回も客本人や配達員が取りにやって来ていました。
チョッカラッとスッカラッ(箸とスプーン)は膝の位置です。
本国だと、天板の下に位置する引出しの内部にこれらが収納されているシステムの店舗が多いです。
会計にはクレジットカードが使えるほか、(レシートの写真は載せませんが)コード決済のPayPayで支払うこともできました。
最後に、このお店のロケーションです。
JRの総武緩行線(イエローの帯の電車)が停まる、小岩駅の高架下に展開されている商店街・シャポー小岩のなかを、千葉方へ歩いていくと終端のすぐ前を小岩中央通りが走っています。
その道路を左(北の方角)へ120メートルばかり進んだ、左手にセマウル食堂の小岩店はあります。
ちなみに、初出店がなぜ小岩?!と疑問に思われるかたもいらっしゃるようですが、総武線の錦糸町駅から東側の各駅の周辺は――平井駅はともかく――、錦糸町(墨田区)、亀戸(江東区)、新小岩(葛飾区)、小岩(江戸川区)、と程度に差はあれ東アジアの各国の飲食店が一定の割合で存在します。
福岡や熊本や大阪のセマウル食堂の店舗についても、そのうち投稿するつもりです。
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