近鉄の駅で特急券の購入にカードが使えないのはどんな場合?

未分類 鉄軌道/railroad railway

大手私鉄十数社のうち相鉄、阪神、阪急、西鉄以外の各社は、有料で座席を保証する列車を走らせていますがそれらのうち、複数の列車を乗りついで利用したときに(一定の条件下で)料金を通算するルールがあるのは、名鉄と近鉄の2社だけです。

乗客にとって費用の面において便利な制度であり、ほとんどなにも考えていないとしか思えない鉄道事業者と比較して評価すべきポイントでしょう。

大都市や観光地が沿線に多い近鉄は、それらを結ぶ特急列車の運行も懸命です。

近畿日本鉄道|特急券のご案内(特急券)
https://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/kippu/tokkyuuken/tokkyuuken.html

近畿日本鉄道|近鉄でのカード等のご利用について
https://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/credit/card.html

シートマップから座席を選べて、乗りつぎの特急券を、クレジットカードで買える、とここまで高機能な券売機を駅に設置しているのは近鉄と、JR旅客6社ぐらいです。

しかし、補充券(出札補充券)という手書きの特急券が発行される場合、近鉄では現金以外の手段で支払うことはできません。
この件で私が問題だと思う点は、ふたつあります。

ひとつは、条件(後述します。)によっては機械による発行ができずクレジットカードの決済にも対応してはいない旨、公式サイトに素直に記せばいいのに告知をせずにいるところです。
よろしければ、上掲のリンク先にて確認してみてください。

もうひとつはその、機械で発券できず補充券になる条件があまりに硬直的であるところです。
具体的に指摘しますと、大阪線の特急と奈良線の特急とを乗りつぐ特急券を購入しようとすると、大和八木と大和西大寺の両駅で乗換える経路のものしか機械は提示しない設定のようなのです。

私が買った、写真で示した特急券が風変わりなことは――八木にて京橿特急に乗りつげばいいものを、わざわざ鶴橋を経由し西大寺でも乗換えていますので――認めます。
しかし、生駒や奈良など奈良線の特急が停まる駅からだと、特急列車の乗りつぎが一度のみで済めば、大阪線の特急の乗車時間を長めに確保できるため、鶴橋経由のルートにそれなりの合理性があるでしょう。

今回の私のケースでは、手書きの特急券の発行に15分を超える時間がかかり、そのあいだに私の後方に列もできてしまいましたから、補充券で発行する場合もクレジットカードが使えるようにするのもさることながら、機械で発券できる特急券の経路を増やすほうが先決かもしれません。



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