HEARTSバスステーション博多に併設のカプセルホテルに宿泊

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施設へのアクセスやその浴室のエリア(→参照)につづき、HEARTSバスステーション博多の寝室のエリアを紹介します。

共用の区画、入室にカードが必要な区画、に分割して説明します。
今回の話題のメインであるカプセルについてお急ぎのかたは、後者へ飛んでください。

  • 共用の区画

1階のカウンタにてチェックインするのですが、最初に注意点を。

宿泊費を前払いしていても、福岡市と福岡県が課す宿泊税を、現金で請求されました。
(”御宿泊税”、と税に尊敬表現を用いるのも突飛ですよね。)
なんのために支払いを先に済ませたのだろう、と首をかしげてしまいます。
宿泊客の利便性を殺すことについて鈍感かなにも思っていないかなんだろうな、というのが初対面のこの施設への印象です。
(税自体への不満があるなら、それは市や県、それを許容した市民や県民に向けるべきでしょう。)

カプセルホテルですが、いわゆるカードキーが浴室、ロッカールーム、カプセルの並ぶ部屋(客室)へ入るのに必要です。

ポリプロピレン樹脂の不織布バッグをチェックイン時に渡されます。
内容物は、ユニクロ製のスウェット生地のジャージ、フェイスタオルとバスタオルが1枚ずつ、使い捨て歯ブラシと歯みがき粉、スリッパ、そして下足を入れるビニール袋です。
ロッカーの施錠は上述のカードではできず、小さな鍵を渡されます。

横になるのではなく座って過ごしたい場合はバスを待つひとやカフェの客のためのスペースを共用することになり、館内着でくつろぐわけにはいかないでしょう。
写真の右手に掲示されているように、この場所は深夜の0時から朝の6時までは宿泊者の専用です。
しかし、その時間帯に――カプセル内だとキーボードを打つ音が迷惑でしょうから――この席にてPCの作業をしていたら、ご宿泊のかたですか?、と施設の従業員らしき男性に声をかけられました。
入室にカードが必要な区画に座って過ごせるところを設けていないのは運営サイドの都合であるはずが、不法侵入を疑われるというなんとも不愉快な仕打ちです。

ロッカールームやその奥の客室と、浴室やトイレとの往来のさいもこの共有スペースを通過することになりますので、館内着を入浴の直後に着用したくてもなかなか難しいものがあります。

つまり、館内着だと共用であるトイレへも行きづらいわけです。
――泊まるにあたっては、こういった点に留意しておいたほうがいいと思います。

なお、洗面台は自動水栓で、かつ紙タオルが置かれていて衛生的でした。

  • (浴室のエリア以外の)入室にカードが必要な区画

ロッカーとカプセルとは、ちゃんと別室に設置されています。
(施設によっては両者が同室だったり、ロッカーそのものを置かなかったりしますから、この点は重要です。)

    • ロッカーのある部屋


カードをかざして入る最初の部屋は、ロッカールームです。

ロッカーはフルサイズではなく上下に分割されたハーフサイズで、ハンガーは2本だけ入っていました。
施設側の考えとしては、靴はこのロッカーにしまってほしいようです。

耳栓や剃刀(かみそり)、歯ブラシを良心的な価格で売る自動販売機もこの部屋に設置されています。


洗濯と乾燥ができるコインランドリーもこの房内にありました。

ロッカールームよりさらに奥の、カプセルのある部屋へ進むのにもカードをかざす必要があります。
個人的には、禁土足のピクトグラムはもっと大きくてもいいぐらいです。

    • カプセルのある部屋

気になる点について先に言及しておくと、このカプセルホテルの客室はJR鹿児島本線にほぼ接しています。
始発から終電までの旅客列車はもちろん、深夜も貨物列車が通過し、それらの走行音はカプセルの並ぶ部屋にも届きます。
もっとも、私は(泊まったその日は疲れていたこともあって)就寝のあいだに騒音により起こされることはありませんでした。


客室の照明は、日中と比較して夜は写真のとおりかなり暗めに落とされていますので、宿泊者がぐっすり眠れるようにするためのできるかぎりの配慮は感じます。

床はカーペット敷きですし。
(これも当然のことだと私は思うのですが、なにも敷いておらず歩く音によって快眠が邪魔されるカプセルホテルも多く存在します。)

線路側に面した、159番から162番までの4名ぶんのカプセル(直上の写真の左手)が、実際に客用にアサインされることはあるのでしょうか。

なんらかの困りごとがあれば、1階のフロントデスクにつながる通話装置を使います。

カプセルの内部は、白を基調にした配色です。
ライトの点灯と消灯は、カプセルの入口においても可能です。

暗号化(セキュリティ保護)されたWi-Fiの情報を記した貼り紙は、地味ですが助かります。
(しつこいようですが、カプセルの外に出なければパスワードがわからない施設もあるのです。)
ロッカーの2本のほかここにもハンガーがありますが、具体的にどういった利用を想定しているのでしょうね。

タイプAのプラグ、タイプAのUSBケーブル、がひとつずつ挿せる電源は壁面をわざわざ凹ませた位置にあり、寝ているあいだに意図せず動かしてしまう心配が減ります。

アラーム、照明のボタン以外に、(宿泊時には気づきませんでしたが)FANと記されたボタンもあります。
壁の最上部、天井との境に見えるのが換気口でしょうか。

最後に、余談をひとつ。
ロッカーを使おうとしたものの開錠できなかったため、先述の男性にその件を伝えたところ、別番のロッカーを用意していただいたのですが、ロッカーの不具合で迷惑をかけた旨の謝りがチェックアウトのさいにありました。
本稿にて打ってきたように宿泊客に対する配慮がなかったりあったりして、相反する感情が併存するカプセルホテルです。

では、今後この施設に私が泊まることがあるかどうかというと、積極的に使おうとは思いませんが、機会があれば再訪するかもしれません。
博多駅へは至近のロケーションですし――その点については旧稿において言及しました(→参照)――、指摘したような不便さがリーズナブルな価格設定による結果なのだとするなら許容できる範囲のうちと考えるからです。
入浴と睡眠のふたつのみを目的とし、それ以外の機能にあまり期待をしなければ有用なカプセルホテルではないでしょうか。



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