山陽本線糸崎駅での列車の乗継ぎは対面なのか?

未分類 鉄軌道/railroad railway

在来線の電車で広島県の東部を移動するときのスケジュールを乗換案内のサイトやアプリ等で調べたさいに、糸崎という駅にて列車を乗りつぐよう示されることがよくあります。

尾道駅と三原駅とのあいだに位置し、利用者や知名度は両駅のほうが多く大きいのになぜ中間の糸崎駅が多数の列車の終着駅に設定されているのでしょう。

これは、糸崎駅が運行上の要衝であるという事情のためです。
(広島県内の駅ですがJR西日本の岡山支社の管轄で、当駅より西は広島支社が担当するエリアになっています。)

そんな理由はさておき、気になる点がひとつ。
途中のこの駅にて乗りかえるさい、列車と列車とはプラットホームの対面で接続するのでしょうか?
――というのも、2分程度の待ち時間で前後の列車に乗継げるのにもかかわらず、接続は不可能と判定し約1時間後の列車に乗るよう提案するサイトが存在するからです。

設定とは反対側のプラットホームより発つ列車が少ないながらも存在する、というのは一般的な、いわゆる”あるある”のひとつですが、糸崎駅の記載だと上り(尾道駅や福山駅、その先の岡山駅のほうへ行く)列車が出るのは1番のりばと2番のりば、下り(三原駅へ行く)列車が出るのは3番のりばと4番のりば、と例外はなさそうです。


(2021年10月)現在、同駅に掲示の時刻表上も
上り列車はすべて1番のりばか2番のりばから、
下り列車はすべて3番のりばか4番のりばから、
それぞれ発車するという設定できれいに統一されています。

糸崎駅の何番のりばより列車が出るかについては、つい先日までは経路検索のサイトやアプリケーションソフトにおいても情報が示されていたのですが現在はわからないようになっているため、こうして現地にて確認する以外にないでしょう。
(たとえばJR東海の公式サイトにおいて見られる各駅の時刻表では在来線の定期列車の発車番線の情報も掲載されているように、鉄道事業者によってはウェブ上をチェックするだけで判明します。)

もっとも、問題は完全には解決していません。
糸崎駅が終点の列車が入線するのが、上り列車は上りホーム、下り列車は下りホーム、とはかぎらないからです。
尾道方面へは橋を渡って上りホームに移れ、との掲示が写真のようにあるのは、上り列車の対面で接続しないパタンが存在する証左でしょう。

何番のりばの終着かはどこを見てもわからないため、これはもう
“たった数分の接続時間であっても乗換えはできる”
と鉄道事業者を信頼するほかありません。
幸い、JR西日本はそのような乗客の利便性に一定の配慮がある会社です。
(他方、同一のホーム上での接続を確保しなくて当然、そう決めたオペレーションに大衆はただ従えばいい、という考えの法人も存在します。)

乗りつぎに跨線橋を使うことになりそうなのは、本数が多めにつきダイヤ上の余裕のなさから列車を短時間で折りかえさなければならない朝の時間帯のみであるような気はします。

ただし、事故や輸送障害などのイレギュラな事態が発生したときには臨時で、対面の接続にはならないかもしれません。
その場合、――乗務員室の扉の近くに8 7 6 5 4 3と記されているとおり――列車の長さに関係なく西方(三原駅側)の先頭がちょうど階段の位置にくるように停まる、という法則が役に立つでしょう。



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