概要篇・2021年秋にひろしま1デイきっぷで広島県内の在来線を周遊

未分類 鉄軌道/railroad railway

実乗篇(→参照

ひろしま1デイきっぷというJR西日本が発売する特別企画乗車券で先日、広島県内の在来線を周遊しました。
何回か条件が変更されてこれで4回めの発売です――簡単に後述します――が、私が利用したのは2021年の秋です。

  • ひろしま1デイきっぷの概要

任意の土日祝日の1日間、基本的に広島県内のJR西日本のすべての鉄道の路線が乗降自由になるきっぷです。
(特急列車や並行する新幹線に乗る場合は、運賃のみが有効です。)

自由乗降区間に設定されているのは県境の直前の駅までなのですが、広島県内の山陽本線の西端だけは例外で、大竹駅(広島県大竹市)までではなく和木駅(山口県玖珂郡和木町)と岩国駅(同岩国市)を含みます。

【e5489専用】ひろしま1デイきっぷ│トクトクきっぷ:JRおでかけネット
https://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/detail.html?shnId=121000336

ひろしま1デイきっぷ – JRおでかけネット
https://tickets.jr-odekake.net/pamph/PT21000031/index.html


https://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/download.html?fileId=20211001110655074

この商品を紹介する公式サイトの下のほうに記載があるとおり、特典がもらえる2枚の引換券と、福山駅、尾道駅、広島駅、横川駅の改札口にて粗品がもらえるアンケートも120mm券(120ミリ券)で印刷されてみどりの券売機より出てきます。
(ただし、2枚の特典券のほうは500円という格安な価格の小人用には添付されません。)

ちなみに、昨秋・2020年の秋に(同年10月3日から12月27日までの土日祝日に利用できる商品として)新発売されたさいは、山陽本線の福山駅から岩国駅までと呉線の全線のみがフリー区間で、価格は2,000円(大人、以下同様)でした。
今年・2021の春に再登場したときも価格は2,000円と不変で、それでいて乗降可能な区間は現状と同一の”広島県内のほぼ全線”に拡大。
夏(7月の後半から9月まで)は2,200円に、そしてこの秋にさらに300円の値上げにより現在の2,500円という価格になりながらも発売が継続されている、といった次第です。

【e5489専用】ひろしま1デイきっぷ|トクトクきっぷ:JRおでかけネット
https://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/ticket.html?shnId=121000336

JR西日本が提供するチケット予約サイト・e5489(いいごよやく)の会員――無料で登録はできます。――にならなければ買えない商品になっている点にも注意してください。

また、きっぷを受取ることが可能なのは岡山地区、広島地区、山口地区の主要な駅のみどりの券売機やみどりの窓口などだけで、それも改札の外にあるもののみのはずです。

  • ひろしま1デイきっぷを活用した旅程の計画

食材をどんなレシピで調理しようが自由なのと同様、この商品を使った周遊のプランに正解はないのですが。

a. フリー区間の設定をなるべく最大限に活用したい、
b. あまり利用しない路線に乗ることを優先する、
c. 食事の時間を設けたせいで列車を長く待つくらいなら食事の時間は取らない、
――簡単に上記のような方針を定めて、私は旅行の行程を立てました。

c. は、個人的な優先順位の問題で(、生命を維持する活動を本当は尊重すべきであると承知はしていま)す。
具体的に説明しなければならないのはa. とb. でしょう。

この商品のフリー区間のうち、最もよく使いそうなのは山陽本線や山陽新幹線なので、それらは優先順位の最後のほうにまわします。
あまり利用しない路線のうちとりわけ本数が少ないのは、芸備線の東側・岡山県に近い区間(東城から備後落合まで)と、福塩線の府中駅以北の区間(府中から塩町まで)です。

両方とも乗りたいところですが、前者はこのきっぷだけで往復するには時間がかかり過ぎるためあきらめて、周回するルートをとりやすい後者・福塩線の利用をまず決めます。
つぎにその、最も本数が少ない区間のダイヤを確認します。

福塩線下り 府中→塩町(→三次) 5本/日

府中 5:13→ 7:04塩町→ 7:16三次
府中 7:04→ 8:38塩町→ 8:50三次
府中15:05→16:38塩町→16:52三次
府中17:08→18:45塩町→18:58三次
府中19:32→21:08塩町→21:20三次

全列車が塩町を越えて芸備線三次まで直通
福塩線上り (三次→)塩町→府中 5本/日

三次 5:00→塩町 5:12→ 6:46府中
三次 6:00→塩町 6:12→ 7:50府中
三次14:43→塩町14:55→16:34府中
三次16:53→塩町17:06→18:39府中
三次19:05→塩町19:17→20:51府中

全列車が塩町を越えて芸備線三次から直通

・ボトルネックの区間を先に乗ってしまえば以後はなんらかのアクシデントが起きて予定より遅れが生じてもその影響を小さくできること、
・空が暗くならないうちになるべく長く移動したいこと、
などを考慮し、最終的に下記のような旅程に決めました。↓

福山06:13→07:03府中07:04→08:50三次09:27→11:14広島11:30→12:13広12:17→13:44三原(以下略)

福山駅をスタートし”C”の字を描くように三原駅まで旅行する、というプランです。
この後、三原駅から山陽本線を西進して広島へ向かえば”6″の字を描くことになりますが、呉線と山陽本線の乗る順番を逆にして”S”の字を描くルートもいい(広島駅へは空が明るいうちに到達できる)でしょう。
(上記のb. の方針により、私は先に呉線に乗る計画にした次第です。)

実際にこのルートで乗車したときの叙述については、エントリを分割します(→参照)。



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