実乗篇・2021年秋にひろしま1デイきっぷで広島県内の在来線を周遊

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概要篇(→参照

任意の土日祝日に広島県内のJR線が1日間乗り放題になる、ひろしま1デイきっぷで県内を軽く周遊しました。

福山06:13→07:03府中07:04→08:50三次09:27→11:14広島11:30→12:13広12:17→13:44三原
――という旅程を組んだのですが、私が乗ったのは普通列車(や快速列車)のみでしたから、青春18きっぷを使用する場合の旅行にもこのプランがそのまま流用できると思います。

  • 福塩線(福山→府中)

山陽本線や山陽新幹線の駅でもある、福山駅から旅はスタートします。
6時13分に出発する、始発列車のつぎのスジです。

秋分の日を過ぎたある朝の明るさが6時過ぎでこの程度でしたので、冬至に近い日には空はもっと暗いはずです。

発車の直前でこのくらいの乗客数、と着席できない心配は無用かな、と思います。

私が乗った列車は写真のように105系の2両編成でロングシートの車両でしたが、3両編成の115系の運用もあり、その場合の座席は転換クロスシートです。
途中の駅に停まっていた福山方面の上り列車がその3連で、平日ではないながらも下りの私が乗っている列車よりも混んでいました。

7時3分、府中駅に着きました。
同一のプラットホームの反対側に停まる、”単行”のディーゼルカーへ早急に移ります。

  • 福塩線(府中→三次)

車両はキハ120形の、ボックスシートとロングシートとが共在する300番台でした。
この区間を担当する部署(下関総合車両所広島支所)に同形は現在、300番台が7両、0番台が3両の配置なのですが、両者が共通運用なのかどうかはよくわかりません。
もしも共通運用ならば、(単純に10分の3という計算で)3割の確率でロングシートのみの0番台がこの列車に充当されることになります。

なお、キハ120形の車内にはトイレが設置されています。

上の写真は7時4分に三次駅を発った直後に撮っておりまだ宅地が多く存在しますが、北へ進むと芸備線と合流する塩町駅のあたりまでは自然の豊かななかを走ります。

  • 三次駅

三次駅には8時50分に終着。
8時57分に入線してきた、芸備線の2両編成の気動車に乗りかえます。

福山駅から三原駅までの約7時間半の移動中、私が改札外に途中下車したのはこのときだけでしたが、コンビニエンスストアや、朝の9時前後という時間帯だとなにかがいただける飲食店も三次駅より気軽に歩いて行ける距離にはありません。
駅前の国道183号を東へ500メートルほど歩くとセブン-イレブンがあるものの、往復で徒歩10分は超えますよね。
反対に西へ500メートル弱のところには牛丼チェーン店のすき家がありますが、午前9時にならないとオープンせず、同様に往復の徒歩の所要時間を考慮すると不安を感じながらの食事になるでしょう。

芸備線の列車が三次駅を発つのは9時27分です。

  • 芸備線(三次→広島)

ボックスシートが並ぶ、キハ47形の2連で広島駅へ向かいます。
途中の志和口駅より車掌が乗務し、そのあたりから乗客も増えはじめます。
都市化が感じられるようになるのは、車窓に商店も目立ってくる中深川駅より先です。

三次駅から広島駅までの68.8km(キロメートル)の道中の過半、井原市(いばらいち)駅より南の37.1キロ超は広島市内です。
いわゆる”平成の大合併”による市勢の拡大でこうなったのではなく、高陽町、白木町が広島市に編入されたのは半世紀も前の1973年です。
写真の横断幕も広島市内にあるもので、2018年の豪雨により最後まで不通になっていた区間・中三田駅と狩留家駅とのあいだに掲げられていました。

広島駅には11時13分に着きました。
つぎに乗る列車において着席できるかどうかが不安なため、そのプラットホームへ急いで向かいます。

  • 呉線(広島→広)

11時24分、発車する時刻の6分前に3両編成の227系が入ってきました。
呉線の定期旅客列車は現在、この車両で統一されています。

この行程のなかで唯一の、快速列車による移動ですが、立つ客もいる程度の混みようです。
もっとも、窓側、進行方向、などの好みを問題にしなければ座ることは可能でした。

広駅には12時13分に到着。
4分の接続で3連から2連の電車に乗換えです。

  • 呉線(広→三原)

12時17分に広駅を出た時点で、座席定員の半分弱の乗客数でした。

内陸に敷設された山陽本線や山陽新幹線に対し、港湾都市、港町の呉市や竹原市などを結ぶ呉線は基本的に海に近い場所を走るのですが、海岸線にとりわけ忠実に沿うのは東端に近い三原市や、竹原市の東部の区間です。
瀬戸内海の車窓が風光明媚なのも、広島市に近いほうではなくこちら側でしょう。
芸予諸島のうち愛媛県の島も見られ、しまなみ海道の一部分である国内で最も長い斜張橋・多々羅大橋もわかりやすく出現します。
わざわざ速度を毎時25キロと不自然に低く制限しているところもあり――福塩線の非電化区間にも何か所も設定され、”必殺徐行”と通俗的に呼称されているものです――、結果として景色を楽しみやすくなっています。

13時43分、三原駅に早着し呉線の旅もおしまいです。

福山駅を6時13分に発ってから三原駅に着くまでの約7時間半、途中の(府中駅、三次駅、広島駅、広駅における)乗継ぎの時間はできるかぎり短く設定しました。
この、最短で7時間半という所要時間を目安に適宜、食事や観光などのブレイクタイムをあいだに挿入するといいと思います。

  • 以降の行程

休憩を確保せずに三原駅へ急いだのは、空が明るいうちにできるだけ長く乗車したい、という目的があったからです。
以降、三原駅を13時59分に出る列車で西へ進み、広島駅と岩国駅とを往復してから可部線に乗ろうとしても、太陽はその道中で沈んでしまいます。
先に広島駅とあき亀山駅とを往復してから岩国駅へ向かう場合も同様です。
(もっとも、夜になってからも列車による旅そのものは余裕で楽しめます。)

ひろしま1デイきっぷではなく青春18きっぷを利用した旅だと、三原駅に着いて以降どこまで遠くへ行けるのでしょうか。
途中の乗りつぎを最短にした場合、その日の最終列車で熊本駅や静岡駅までは行くことができます。
(ただし、0時を過ぎて最初に停車する駅より先は別途、乗車券が必要です。)

【青春18きっぷ】三原から熊本|乗換案内|ジョルダン
https://www.jorudan.co.jp/norikae/route/%E4%B8%89%E5%8E%9F_%E7%86%8A%E6%9C%AC.html?pg=1&Cway=3

【青春18きっぷ】三原から静岡|乗換案内|ジョルダン
https://www.jorudan.co.jp/norikae/route/%E4%B8%89%E5%8E%9F_%E9%9D%99%E5%B2%A1.html?pg=1&Cway=3

失敗が許されないプランを組んで熊本駅や静岡駅までなので(個人的におすすめはしません)、それらよりも手前の博多駅や名古屋駅までならばある程度は平気で移動できるでしょう。



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