登山篇・瀬野の急斜面を走るスカイレールで終点へ

未分類 鉄軌道/railroad railway

下山篇(→参照

広島市内の東部・瀬野の高地に、スカイレールなる変わったゴンドラリフトが走っています。
山の斜面を開拓して建てられた分譲住宅が集合する、いわゆる”ニュータウン”の居住者のためにスカイレールサービスという合弁会社により敷設されたものです。

山陽本線の列車内から見える軌道は山の上のほうに向かってどこまでも伸びているような印象を受けます。

JRの瀬野駅と直結していながら、みどり口というちがった名を与えられた駅が起点です。

自動券売機に現金を投入し、きっぷを買いそのQRコードを自動改札機にかざしてプラットホームへ向かいます。
(2022年1月現在の)運賃は、大人が170円、小児が90円です。

ひとつ上のフロアへ階段を昇ると、窓からは瀬野駅の西側の景色が高い位置より望めます。

日中の15分おきに走る時間帯にはほぼ常時、ゴンドラリフトが開扉の状態で待機しています。
メカニカルなことに頓着しなければ、ホームドアが完備されたロープウェイのプラットホームと外見上はなんら変わりません。

車内についても同様ゆえ、ロープウェイという認識の利用者も(年齢に関係なく)きっといるのではないでしょうか。

先発の車両が出たらすぐに、背後に待機しているのが見えるゴンドラリフトが停車位置に移動してドアをオープンにする、という体制です。
起点にて25分間滞在して5分間だけ終点へ向けて運転する、終点においても25分間滞在して5分間だけ走る――このローテーションで4台のゴンドラリフトが動いています。
理論上、両端における滞在時間をそれぞれ5分間に短縮しても4台もあれば5分間隔の運転が可能なはずですが、国土交通省の資料によると同社はこの車両を7台ばかり保有しているようです。

瀬野の駅前を出てしばらくは、軌道が急勾配です。

出発して2分が経過するかしないかという時分になりようやく、終点が見えてきます。
先が見えないためにこの交通機関に対して幻想的なイメージを勝手に持っていましたが実際のところ、その路線長は1.3km(キロメートル)ほどです。

終点と、終点からの復路については、あらためて投稿します(→参照)。



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