動かそうとしたらまさかの中折れで戦慄

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鍵の話です。

先日、目的地にて用事を終え自転車に乗って移動しようとしたら――

車輪にくくりつけたワイヤーロック(ケーブルロック)の鍵が、解錠中にシリンダの内部で折れてしまったのです。

どうしよう、と一時は困惑したものの、冷静になって折れた鍵の半分を錠穴に入れて回すと幸運にもロックは解除されたため、錠前がダメになった以上の実質的な損害はありませんでした。

1年前に使いはじめるにあたり、新品の状態のこの商品を私は写真に残していました。

もっとも、購入したのは(ここ最近である記憶はないので昨年のはずはなく)数年前で、東京の秋葉原にある比較的安めに買える店舗において特別に廉価で売りに出されていたものだったように思います。
50円という利益を度外視した価格だったため、なにかしらのネガティブな要素があっての破格値なのかも、と購入前に脳裏をよぎった記憶はあります。

ただ、鍵の折損という結末の想像が私にはできませんでした。
持ち手に近いほう(鍵穴に埋まらない部分)は2mm(ミリメートル)もの厚さがあるためむしろ、鍵は頑丈で安心だと思ったぐらいですから。
致命的な欠陥があるならばもう販売はしていないことも考えられますが、メーカの公式サイトにはこの商品を紹介するページが現在も存在しますので難ありゆえ生産をやめた商品というわけではなさそうです。

ところで、鍵穴の内部におけるキーの中折れはよくある事象なのでしょうか。
この問題に直面し私が戦慄したのは、もし折れた鍵を入れても解錠できなかったとしたらケーブルロックを切断しないかぎり自転車はその場所に固定されたままである点です。

ケーブルロックをくくりつけたのが自宅や市中の任意の構造物ならまだしも出先の駐輪場で、営業時間の設定があるとなると、制限時間内(営業が終わる時刻まで)に断線の手段を用意できなければ翌営業日にまた来なくてはならない束縛(や駐輪場への追加の支払い)も生じます。
徒歩よりも短時間で移動できるために自転車を使っているのに、ケーブルロックひとつに不具合が発生しただけでそれ以降のスケジュールを大きく狂わされるのはなんとも理不尽です。
そこそこの確率で起きるありふれた話ならば鍵がダメになる件の周知はしておいたほうがいい――と考えリリースするのがこのエントリです。

今回のような悲劇を回避する得策はあるのでしょうか。
個人的には、解錠と施錠を物理的な鍵が担う錠前は紛失の危険性があるのであまり好きではなく、1から6までの四つの数字が暗証番号となるダイヤルタイプのチェーン錠が代替になりそうな気がしています。
非常時にはいわゆる百円ライターで熱してやるだけでチェーンを破断できそうなため、暗証番号による解錠ができなくても大きな悩みの種にはならないっぽいからです。
ただ、自転車が盗難されても惜しくないものでなければなかなかこの発想は受容しづらいと思いますので、より現実的かつ普遍的な解決策を探りたいところです。



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