ナインアワーズ博多駅のカプセル

未分類

前篇・最上階にある共用のスペース(→参照
中篇・ロッカーとシャワー(→参照

博多駅の近所に建つカプセルホテル・ナインアワーズの、最上階の9階にある共用スペースについて、8階や7階のロッカーとシャワー室について、と2本のエントリを過去に投稿しましたが、後篇ともいえる今回は宿泊者や仮眠の利用者のみに関係する、カプセルのある階を中心とした話です。

ロッカーやシャワーがあるエリア(女性用は8階、男性用は7階)、カプセルがあるエリア(女性は6階と5階、男性は4階と3階)へは女性専用、男性専用のエレベータを使います。
3階に泊まるカプセルがあったとすると、ひとまず9階に寄らなくてはならない設計のせいで(地上の1階からダイレクトに3階まで行ける場合と比較して、6倍増しの)7倍の上下移動を強いられるわけで、急いでチェックアウトしたいときに難儀しそうです。

エレベータの脇には自動販売機が置かれ、剃刀(かみそり)や歯ブラシ、耳栓、(中身は不明ながら)基礎化粧品セットなどや――

ミネラルウォーター、緑茶、コーヒー、ミルクティー、スポーツドリンク、ノンアルコールビール、ビールといった飲料が売られていました。
いずれも、値づけは格段に高額なわけではなく良心的です。

入店のさいに発行されるいわゆるカードキーに印刷されたQRコードをかざしてエレベータを呼びます。
QRコードを使うのはこの機会と、各自のロッカーの開扉時です。

それぞれのロッカーにはメッシュになっている黒い手さげバッグが置かれており、借りるもの、(返却の必要はない)消費するものがすべてひとつずつ入っています。

バスマット、バスタオル、フェイスタオル、の3点はシャワーを浴びるときのものですね。

館内着は、確実に丈の長いスウェット生地のジャージが上と下とでセットになったものです。
基本的に人前に出ることを前提にした服ではないと私は解釈していますので心理的に真似できないのですが、共用のラウンジにおいてこの寝間着で過ごすひともいました。
もっとも、店内にドレスコードが存在しているわけではありませんから、それは各人のセンスや感覚の問題でしょう。
本当なら、私も9階でこれを着て過ごしたいところです。

ナインアワーズのオリジナルのスリッパ、歯ブラシと歯みがき粉もレンタルされるものと一緒に入っています。
なお、スリッパをロッカーにて先に手にしておかないと――

エレベータをカプセルのある階で降りてすぐのドアに記された、禁土足のピクトグラムに困惑することになります。

ただ、客室の床をよく見るとシューズ、スニーカーも見えますね。
ある程度の客の入りがスリッパや靴の数でわかりますが、もうひとつのフロアには客がまったく泊まっていませんでした。
床にカーペットは敷かれていないため、カプセルの前を往来する客が多ければ多いほどその音で就寝中のところを起こされる要因が大きくなるわけですが、各フロアに客を分散させて泊めようという発想は運営サイドにない模様です。
(編成の半数の車両に客の予約をまったく入れさせずに座席指定制の列車を走らせる鉄道事業者があったとしたら、客はそんな会社に対してどう思うでしょう。)

カプセルは上段と下段とを横に半分ずらして配置することで上段を利用する客が出入りしやすい構造になっています。
若い番号のカプセルは奇数が下段なのですが、途中からは偶数が下段です。

カプセル内の明るさは、奥にあるパネルで操作します。
電源はタイプAのプラグ、タイプAのUSBケーブル、がひとつずつ使えて便利なうえ、コーナータップやトリプルタップを挿すのに邪魔するものはありません。
ただ、高い位置にあるため長いコードを持っていないひとはきっと困ることでしょう。

空調の機能はカプセルの内部にはなく、ライトの近く、黒い帯の上に左右に見えるのは換気口ではなくスピーカだと考えられます(が、作用はするのでしょうか)。

館内着やメッシュ状のバッグ、いわゆるカードキーは退店時に9階のドアの横にあるボックスに返却します。
(タオル類、使ったスリッパや飲料の缶やPETボトル、そのほかのゴミの投入口は、ロッカーやシャワーのフロアです。)

ナインアワーズ博多駅へのアクセスについては、最初のエントリに記しています(→参照)。
他店に泊まったウェブ上の私的な報告を読むかぎりではどうやら、見つけにくいロケーションの店舗もあるようですが、ナインアワーズ博多駅は比較的わかりやすい場所に建っていると思います。



コメント

タイトルとURLをコピーしました