新梅田シティのWILLER（ウィラー）バスターミナル大阪梅田（以下、WBT大阪梅田）が不便だと私が思うのは、鉄道の駅との距離が遠い点です。
しかし、WBT大阪梅田の利用にもメリットがないわけではありません。
WILLERのバスの乗客はWBT大阪梅田が入居する梅田スカイビルの他のテナントの店舗において、特典が受けられるのです。
特典の大半は滝見小路という地下1階の飲食店街におけるものですが――
カレーハウスCoCo壱番屋（ココイチ）やドトールコーヒーショップなど、滝見小路の外に構える店舗も特典を提供しています。
お得なチケットサービス
http://www.takimikoji.jp/oicinema/index.html
特典のある程度の具体的な内容は滝見小路の公式サイトにおいても掲載されています。
もっとも、このサービスの認知度はそれほど高くないような気がしてなりません。
Googleの検索にかけても本特典のことを記したウェブサイトを多く見つけられないからです。
WILLERバスターミナル大阪梅田｜高速バス/夜行バス予約｜WILLER TRAVEL
https://travel.willer.co.jp/guide/bus_terminal/wbt_osaka/
WILLER自身が公式サイトでこの特典の存在を教えていないから、ということもあるでしょう。
ただ、あまり認知されていない理由はそれだけではないように思います。
WBT大阪梅田の待機スペースがとりわけ盛況になるのは、多数の夜行便が発車する深夜です。
しかし、その時間帯になるとサービスを提供する店舗はすべて閉まってしまいます。
23時0分までやっている飲食店が1、2か店あるぐらいです。
他方、昼行便はそれらの営業時間にWBT大阪梅田を発着しますが――
乗客は夜間と比較してあきらかに少ないのです。
こうした事情があってあまり知られていないのではなかろうか、と私は推測します。
特典を受けるにあたっては利用の当日の予約受付確認書の画面を対象の店舗に見せるよう、上掲の公式サイトや（本稿の2枚めの写真の）WBT大阪梅田の入口の近くのボードに記されています。
（予約受付確認書は便の予約、購入と同時にWILLERよりEメールで送られてくるものです。）
では、その予約受付確認書は、出発便のものでも到着便のものでもいいのでしょうか。
新梅田シティの展望台、映画館、美術館のチケットや半券を示しても受けられることや、利用後にサービスがある、という館内の明記から考えれば到着後の特典であると読むのが自然ですよね。
ただ、店舗によってはバスに乗る前のサービスであるように書いてもいます。
出発前なのか到着後なのかをWBT大阪梅田のスタッフに訊いてみたところ、（出発便のものでも到着便のものでも）どちらでもいけると思う、お店にて確認してほしい、とのこと。
この特典の詳細までは関知していないのが残念ではあるものの、WILLERの公式サイトにおいて言及がない現状とあわせてもその対応に矛盾はありません。
つまり、乗車前のみか、降車後のみか、両方ともか、真相は不明です。
全店で統一されているかもしれないし、店舗によりばらばらの可能性も考えられます。
本当ならば実体験とともに本件を紹介すべきところなのですが、素直に告白すると私はこの恩恵を一度も享受できていません。
理由は、先述のとおり夜行便の出発前には使いづらい点と、昼間は本数の多い他の移動手段を個人的に選びがちな点にあります。
梅田貨物線を地下化した仮称・北梅田駅が大阪駅として来年の2023年あたりに開業する予定ですが、それでも鉄道の駅とのアクセスに難があるWBT大阪梅田の置かれた環境が大きく改善されるわけではありません。
（新駅のプラットホームは既存の大阪駅にだいぶ近い地点に設置されるためです。）
大阪のキタを発着する便の大半が停留所としている以上、WBT大阪梅田を使わずにWILLERのバスに乗るのは非現実的です。
大阪をWILLERのバスで往来する利用者はこの特典のことを頭の片隅に入れておくといいと思います。
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