Q. 江南エリアから仁川空港へは電車が最適?

未分類 空港/airport 鉄軌道/railroad railway

日本だと東京の東西線、副都心線などで地下鉄の通過運転が行われていますが、それらの速達列車は各駅に停まる列車よりも必然的に混みます。
もし、両線が銀座線や丸ノ内線のように6両編成で運行されていたら、なにが起きるでしょう。

500枚!韓国ソウルに詳しい方、至急!9号線シンノンヒョン駅から、電車で仁… – Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12213357557


https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12213357557

江南エリアの繁華街に位置する新論峴(シンノニョン)駅から仁川空港へ行くには、同エリアを横断するソウル地下鉄9号線に乗るルートがいいか?――という、Yahoo!知恵袋に投稿された質問について今回は話題にします。

  • 私が回答するならば

電車で行くことを絶対的な条件とするなら、地下鉄の9号線とA’REX空港鉄道を使うプランの一択でしょう。
9号線の電車を金浦空港駅で降りると、同一のプラットホームの対面にA’REXの一般列車が入線します。
待ち時間を入れないで、新論峴駅から金浦空港駅までは急行列車で30分強、同様に金浦空港駅から仁川国際空港の第1ターミナルの駅までは一般列車で40分前後です。

ただし、9号線の電車は短い6両編成で混みます。
新論峴駅にやって来る時点で急行列車のロングシートは、ほぼ確実に埋まっています。
銅雀駅、汝矣島駅、堂山駅(それぞれ地下鉄の4号線、5号線、2号線と接続)など、多数が乗降する途中の駅における空席の出現に期待するしかありません。
着席を重視するなら各駅に停まる一般列車に乗ることになりますが、
新論峴駅から麻谷ナル駅までで15分強、
新論峴駅から金浦空港駅までで約20分、
余計に時間がかかります。

また、9号線の車両は荷棚の設置が一部の箇所にしかないほか、大きな荷物を置けるスペースがありません。

空港バスであれば、新論峴駅の北にある”論峴駅停留場”から6009番のバスに乗ると仁川空港の第1旅客ターミナルまでダイレクトに行けます。
純粋な移動時間のみの所要は、約1時間10分です。

  • 補足――回答には打たない私の考え

江南エリアや汝矣島(ヨイド)などルート上にはオフィス街があり、速達性が考慮され(日中のダイヤで11分ヘッドで)急行列車と一般列車とが交互に走るソウルの地下鉄9号線は、近くを走る3号線や7号線よりも人気の路線です。
しかし、従前の路線を補完する位置づけのままであるせいか、6連という短編成で運行されています。

数年前までは、江南区に隣接する綜合運動場駅が9号線の東側の始終点だったため、同駅のひとつ西にありCOEXの一角にある奉恩寺(ポンウンサ)駅から(当時はなんと、4両編成でした!が)急行列車で座って金浦空港、その先の仁川空港へ行くことが余裕でできていました。
(もっとも、新論峴駅からだと着席は、当時より無理でした。)

その長所が消えたのは、さらに東の中央報勲病院駅まで延伸開業した2018年の12月です。
ソウル市の東端のひとたちも9号線に乗るようになり、江南エリアからの利用を積極的におすすめできなくなっているのが9号線の現状です。

また、地下鉄9号線の車両には荷棚があったりなかったりします。
直上の写真の左手の奥のほうに荷棚に置かれた黒い物体が見えますが、一番手前の左右の窓の上方にはありませんね。

荷棚すら充分にないくらいですから、南海電車の空港急行、京成電鉄のアクセス特急に充当される新しい車両みたいに空港アクセスの乗客用に荷物が置けるスペースも当然、ありません。
それらが空港を往来する乗客を重視しているのに対し、ソウル地下鉄の9号線においては空港に無関係の客が多くを占めるためです。
(福岡の地下鉄空港線や、成田空港を発着する総武快速線にもそうした特別な配慮はないですが、前者はせいぜい十数キロ程度の路線ですし、後者では15両、短くても11両もつながれた列車が走ります。)

なお、逆方向である金浦空港からソウル市内の中心部への移動であれば、現在も地下鉄9号線はおすすめできる手段です。
9号線のほぼ西端に位置する金浦空港駅は急行列車の始発に設定されており、確実に座れるからです。



コメント

タイトルとURLをコピーしました