鉄道の駅だった”筑波山口”はバスやサイクリングの重要な拠点

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“筑波山口”(つくばさんぐち)は、つくば市の北端に位置するバスの停留所です。

この場所に存在していた筑波鉄道の筑波駅が35年前の1987年に廃線と同時になくなり、バスの始終点の機能だけが残った恰好です。

バスの停留所を見たかぎりではここが鉄道の駅だったことは容易にはわからないかもしれません。
上の写真の右奥の駐車場は、線路があったところを埋めてできたものでしょう。
プラットホームの跡はバスの営業所の建物の裏手です。

ここ・筑波山口を中心に4種類の系統が放射状に設定されています。
(名前こそ筑波山口ですが、多くの登山客で混雑する”筑波山シャトルバス”は筑波山口の停留所を無視して登山口へ向かうため気をつけてください。)

4種類のうちの3種類は、つくば市、桜川市、筑西市のコミュニティバスです。
残りは一般的な関東鉄道のバス路線で、JRの常磐線の土浦駅までの運賃が940円、所要時間は50分前後、本数は(2022年4月1日現在で)土日祝日が9本、それら以外の平日は13本、となっています。

“ヤマザクラGO”(写真の一番手前に見えるバス)はJRの水戸線の岩瀬駅まで行くことが可能な桜川市のコミュニティバスで、運賃は200円均一です。
それら2種類のバスをほぼ中間の筑波山口において乗りつぐことによって、土浦駅から岩瀬駅までの路線であった筑波鉄道の筑波線のルートを大まかになぞる移動ができます。
ただし、運行本数は鉄路であった当時よりもだいぶ少ない点に要注意です。

写真の左奥に見える2台のバスは、つくば市のコミュニティバス・”つくバス”の北部シャトルです。
4種類のなかで本数が格段に多いのがつくバスの北部シャトルで、だいたい30分に1本程度、曜日に関係なく毎日27本も走っています。
経路の再現性にこだわらなければ、つくバスに乗ってつくばセンター(つくばエクスプレスのつくば駅)へ向かい、つくばセンターからは一般的な路線バスで土浦駅まで行くことも可能で、しかも運賃は(400+540=)940円、と同額です。

残る1種類は筑西市のコミュニティバスである筑西市広域連携バスで、200円の均一運賃です。

また、路線バスの結節点として役立っているだけでなくサイクリングロードの休憩地点としても機能しています。

筑波鉄道の廃線跡を整備してできた全長約40km(キロメートル)の区間を”つくばりんりんロード”と称し、(既述のとおり)そのほぼ中間に位置するのがここ・筑波休憩所です。
霞ヶ浦の湖岸を周回する道と土浦駅の近所においてつながっており、それとの合計でサイクリングロードが180キロ、とはかなり長いように思います。
東京から静岡まで、名古屋から静岡や大阪まで行けてしまう距離ですので。

朝から夕方まで、と利用時間に制限はあるもののつくば市によるレンタサイクルも用意されています。



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