WILLERの昼行便で佐賀、博多、小倉から広島へ

バス/bus 未分類

広島から小倉、博多、佐賀までの夜行便(→参照

WILLER(ウィラー)が今春・2022年4月に、広島と福岡や佐賀とを往来する路線を開設しました(→参照)。


https://travel.willer.co.jp/dynamic/bus/content-confirm/

運行の開始や再開にあわせてWILLERは当該路線のバーゲンセールを打つのが恒例となっており、私が乗車したのは880円で移動できる期間中のある平日でした。

佐賀駅バスセンターを15時20分に出発するYJ1803便は、15時3分に私がやって来たときにはもう6番のりばに入線していました。
途中、”金立サービスエリア 上り線内バス停”を15時40分に、博多バスターミナルを16時40分に、小倉駅新幹線口を18時20分に出て、終点のバスステーション広島駅北口に21時50分に着くスケジュールで走ります。
休憩は2か所で、古賀サービスエリア(SA)に17時5分、佐波川SAに19時40分に入る予定、とのことです。

6番のりばはJRの佐賀駅の改札口に最も近い、佐賀駅バスセンターの西端に位置します。
改札口を抜けそのまま高架下を150メートルほど歩いたところにあり、経路上や周辺にはコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの小売店も、コーヒーチェーン店やファストフード店などの飲食店も多数です。

本路線の運行の実務を担うのは佐賀側にベースを持つ、祐徳自動車です。
同社の所属の、シートが4列(2+2列)配置のリラックスという(WILLERの標準型である)タイプのバスが佐賀と広島との往来に使われます。


一番前の席だけは前席の背もたれがリクライニングによって倒れてくることがなく通路に出やすいため、途中の停留所や休憩地に着くたびに車外に出たいと考える私は基本的にこちらに予約を取るのですが――

この日は乗客がほとんどおらず、自由に座っていい旨の案内を運転手より受けました。
前の席に客は最後までやって来なさそう、というわけで一番前の4席はやめてフットレストがある席に座ることにします。
ちなみに、頭上の読書灯は光りませんでした。

さて、15時21分に佐賀駅バスセンターを出た車は国道263号を7km(キロメートル)ばかり北上し、佐賀大和インターチェンジ(IC)から長崎自動車道に入ります。


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その4分後・15時42分に”金立サービスエリア 上り線内バス停”(佐賀市)に寄ったものの、乗客はいませんでした。
ドアの開閉があるときとないときがあり、この日は不在でも停車と開扉がありました。

16時0分ちょうどに鳥栖ジャンクション、16時12分に大宰府ICを通過し、福岡高速道路の大宰府線に乗って福岡市内の中心部へ向かいます。
騒音を気にしなくていいためか壁のない、福岡空港を広く見渡せるところを走ります。

半道橋ICを降りてからの一般道が渋滞しており、博多バスターミナル3階の35番のりばに入線したのは16時37分でした。
私だけだった客室内にもうひとり乗客が増え、16時41分に発車です。
自動音声、運転手の肉声によるアナウンスはこの、博多を出たタイミングでありました。

呉服町ICより福岡高速の環状線に戻り、香椎線、粕屋線を経由して16時57分に福岡ICから九州自動車道に復帰します。

17時8分、古賀SA(福岡県古賀市)にて1回めの休憩です。
発車は17時25分、とのことで滞在時間は20分もありません。
(写真の、向かって左に停まる日野自動車のセレガは中国JRバスの福岡・山口ライナーです。)

深夜とちがって流入する車はさほど多くなく、建物から近いところに駐車できています。
屋外の佐世保バーガーや梅ヶ枝餅などのお店もふくめ――

古賀SAの上り線の飲食店や小売店の運営を受託するのはロイヤルホールディングスの完全子会社のようですが、天丼てんやの出店はありません。
フードコートで食事をするにしても発車の時刻をかなり気にしながらになるでしょう。

売店では福岡県のものを中心に九州の土産を扱うみたいですが、このときは沖縄の食品も売られていました。

運転手の予告どおり、17時25分にこの地を発って小倉へ向かいます。
20分ほどで八幡ICを通過し、北九州高速道路に入ります。

“小倉駅新幹線口バスターミナル”にYJ1803便が入線したのは、18時13分でした。
ターミナルという名前ですがその停留所があるのは私道?上で――


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小倉駅北口の東に建つ、あるあるCityの建物の裏手に停まります。


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小倉駅の新幹線側の出口からはペデストリアンデッキが連続していますが、停留所の近くにだけは屋根がありません。

この路線の乗降に最も便利なのは博多バスターミナルなのでしょうが、小倉から乗れば古賀SAにおける休憩にかかる時間をカットできますし、博多の出発時刻にまにあわなさそうなら(新幹線など他の移動手段で)小倉に先回りして乗ることも可能です(→参照)ので、そこそこ有用な停留所だと私は思います。

乗客がもうひとり増えて3人になったバスは、定刻の18時20分まで待って小倉を出て、18時29分に紫川ジャンクションより北九州高速の4号線に戻りました。
先刻の通過は18時2分でしたから、小倉駅への寄り道に27分を要していることになります。

関門橋を渡り18時48分、本州に突入です。
中国自動車道に入るとカーブが多くなり、日暮れで車外もだいぶ暗くなってきたため、打っていたノートPCを閉じて静かに過ごすことにしました。
ただし、昼行便ですから夜になっても車内の照明は消されません。
三菱ふそうのエアロエースの車両では電化製品の電源(いわゆる、コンセント)が使えるため、打鍵音や車酔いに気をつけつつも作業ができて便利です。
この当時はワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)による暗号化(セキュリティ保護)されていない無料のWi-Fiの電波も飛んでいましたが、こちらは9月30日を最後にサービスをやめています。

山陽自動車道に移って10分後、19時43分に2回めの休憩の地である佐波川SA(山口県防府市)に着きました。
発車は20時0分でしたので、滞在時間はやはり20分未満です。

長く休むわけではないバスの乗客にはほぼ無関係な施設ですが、こちらではシャワーやコインランドリーが24時間利用できるんですね。

敷地内のセブン-イレブンがアメニティの販売や鍵の授受に対応するようです。

さて、広島市に突入したバスは21時18分に五日市ICを降り、広島高速道路の西風トンネルを抜けて市街地へ向かいます。
自動音声で終着の案内が流れるのもこのタイミングです。

一般道の城南通りを広島駅の間近まで東進し左折、駅西高架橋を渡りきったところにあるバスステーション広島駅北口に、定刻より8分も早い21時42分に着いて旅は完結しました。

バスの奥に見える銀色の建物はイズミの本社で――

1階に入居するゆめマートが逆にここからバスに乗って九州や大阪方面へ向かうさいに役に立つのではないかと思います。
営業時間は2022年11月現在、朝の9時0分から日付が変わる0時0分までです。


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在来線の広島駅の改札口までは、グラノード広島(上掲のGoogleのストリートビューの左の建物)の裏手にある”バスステーション広島駅北口”から500メートルちょっと、歩いて10分弱です。
途中、ペデストリアンデッキ(同右奥)に昇って以降は屋根つきのところを歩けます。

なお、2022年11月現在はこのYJ1803便のダイヤで走るバスの設定は、ありません。
朝から昼にかけて走る便が1本、夜行便が1本、の片道2本体制であるほか休憩に入るのも古賀SA、美東SA(山口県美祢市)、下松SA(同県下松市)、の3か所です。



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