Q. 釜山の急行バスにスーツケースを持って乗車できる?

バス/bus 未分類

韓国の釜山市内には急行バスという、一般的な路線バスの車両よりもやや観光バスや高速バスのそれに近い車両を使用するバスが走ります。
十数種類の系統が存在し、途中で釜山駅と海雲台を経由する1001番や1003番もそれらのひとつです。

釜山駅から海雲台までいく手段である1003番バス – がスーツ… – Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11193915201


https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11193915201

釜山の1003番の急行バスにスーツケース(トロリーバッグ)を持って乗ることはできないのか?――という、Yahoo!知恵袋に投稿された質問について今回は話題にします。

  • 私が回答するならば

1003番をはじめとした釜山市内の急行バスには観光バスや高速バスっぽい車両が充当されますが、車体の下部、客席の真下に大きな荷物を預けられる様式にはなっていません。
よって、すべての荷物は乗客自身が車内に持ちこむことになります。
客室内が混んでいなければそれも不可能ではないでしょう。

しかし、釜山駅から東へ向かう方面の1003番の急行バスは人気があり、(早朝はわかりませんが)いつも混雑しています。
地下鉄(都市鉄道)だと西面まで遠回りしなければならないところ、1003番のバスなら釜山駅から海雲台まで直通で行けるために混むというわけで、これは1001番も同様です。

ゆえに、1003番のバスにスーツケースを乗せることは実質的にはできない、と私は考えます。
ルールを厳格に守るよう指摘されはしないと思いますが、運送約款上もあまりにも重かったり大きかったりする荷物はバスに載せられません。

急行バスを使わないとなると地下鉄かタクシーかの利用になるでしょう。

釜山駅から西面までの地下鉄の1号線の車内、同2号線に西面から乗るさい、のどちらにおいても空席は期待できないため、立っての移動を覚悟してください。
(最も混雑する西面へ、用事もないのに寄り道するようなつまらない移動になります。)
所要はおよそ1時間と急行バスとほとんど変わらず、大人の運賃は現金で1,600ウォン、交通カードで1,500ウォンです。

座りながら行きたい、荷物が重い、ひとりではなく複数名で行動する、といった場合はタクシーが魅力的です。
釜山駅から海雲台まで、タクシーなら順調に進めば2万ウォン、40分ぐらいで行けると思います。

  • 補足――回答には打たない私の考え

釜山の急行バスや、韓国の他都市だと座席バス、ソウルからその隣接都市へ走る広域バスもそうですが、乗客の荷物を客室の床下に収容することは(物理的なスペースの有無はともかく)できません。


一般的な路線バスと比較して長時間の乗車を前提とするため、背もたれは上の2枚の写真のように高めになっており、少しだけリクライニングもします。
公共の路線バスとしての使命を考えればできるかぎり座席数を多くする設計になっているのは当然で、ゆえに乗客の荷物に対する配慮は客室内にほぼ皆無です。
内装に軽微なちがいはあるものの、旧型の車両(冒頭の写真の左)、新型の車両(同右)、のどちらであっても2枚の車内の写真のように基本的な構造は一緒です。

釜山の路線バスのうち、系統の番号の千の位が1(1000番台)の11本はすべて急行バスで、過去には1011番について記したエントリ(→参照)、1001番や1008番について話題にしたエントリ(→参照)を投稿していますが、1001番と1003番はとりわけ人気があります。

1001番は清江里公営車庫地を起点に東釜山観光団地、松亭海水浴場入口、萇山駅、2号線の海雲台駅、センタムシティ駅、水営駅、慶星大学校、門峴交差路、釜山駅、西大市場、槐亭市場を経由し、下端の乙淑島初等学校を終点とする系統です。
復路は往路の逆区間になります。

1003番は清江里公営車庫地を起点に機張市場、校里まで北上してから松亭海水浴場入口、海雲台海水浴場、水営駅、慶星大学校、門峴交差路、釜山駅、南浦洞を経由し、釜山大学病院、西区庁を終点とする系統です。
復路はチャガルチ駅のすぐ北にある西区庁から1号線の真上の道路に出て往路の逆区間を走ります。

先述の”回答”において1001番や1003番の利用を否定したのは混雑するがゆえであり、換言すれば混みはじめるより前に乗ってしまえばいいのです。
釜山駅からの乗車に問題があるだけであって、1003番の復路の始発である西区庁や、チャガルチ駅、南浦洞の停留所からなら容易に空席を確保できるため個人的におすすめします。



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