熱海駅から浜松駅まで転クロ車であるほかなにかと貴重な午後の列車で

未分類 鉄軌道/railroad railway

静岡地区の東海道線に転属された転換クロスシートの車両である313系8000番台の運用で、最長のものは県内をほぼ横断する朝の上りの1本のみですが(→参照)、そのつぎに長い運用の列車は何本か存在します。

夕刻の前後に上下2本ずつの、熱海駅から浜松駅まで、逆区間の浜松駅から熱海駅までを走るものです。

東海道本線下り
熱海→静岡→浜松

熱海14:13→16:54浜松(静岡15:41発)
熱海18:07→20:50浜松(静岡19:37発)

東海道本線上り
豊橋→浜松→静岡→熱海

豊橋 7:09→10:23熱海(静岡 9:07発)
浜松16:20→19:04熱海(静岡17:34発)
浜松17:20→19:52熱海(静岡18:36発)

個人的に目撃したかぎりの313系8000番台の運用を以前の投稿において列挙しましたが(→参照)、同番台で熱海駅と浜松駅とのあいだを走る列車については運行区間が長いぶんだけ私の把握も容易なため漏らさず拾えているはずで、上掲で全部だと思います。
豊橋駅7時9分発のものが最長のやつですね。

夏の青春18きっぷの利用期間中である、ある土曜・休日ダイヤの運転日に熱海駅を14時13分に発つ普通列車(441M)に私は乗りました。
熱海駅から東海道線を西へ進む列車で、浜松駅まで走るものは朝の7時22分発を最後にしばらくないのですが、この列車は午後になって”復活”する最初のスジでもあり、そうした視点からもありがたい存在です。
定刻は14時5分のところ、その日は2分の遅着で入線しています。

6両(3+3両)編成の後方、東京方の3両のみが転換クロスシートで、1号車から3号車まではロングシートの車両です。

熱海駅を発車する間際のタイミングにおいて4号車の座席が埋まるのは半分を超える程度、とあまり混んでいなかったのですが、残念ながら普遍的な参考にはならないかもしれません。
というのも、始発の高崎駅(群馬県高崎市)を10時26分に、途中の東京駅を12時27分に出る普通列車(1867E)が14時11分に熱海駅に終着するところ、この日はダイヤどおりに動いておらず、441Mはその接続を無視して定刻の14時13分に熱海駅を発っているからです。
どうしても441Mに乗りたいのであればたったの2分接続の1867Eではなく、それよりも前の列車で熱海駅に着いておいたほうがよさそうです。

ちなみに、熱海駅にてカウントすると前方の3両のロングシートの着席は目測で11分の7ぐらいでしたので、転換クロスシートの車両にわかりやすい人気があるわけではありません。

途中、三島駅で増え、沼津駅で減って増えて、富士駅から先は各駅で少しずつ増えていき清水駅において満席になって、という乗客の変移がありました。

静岡駅には15時35分に着き、6分間ほどの停車で15時41分に発ちます。
階段に近いのは2号車の中央のドアと、写真の5号車の中央のドアです。

立つひとも散見されるように441Mの混雑のピークは静岡駅を出る前のこの瞬間か、静岡駅着の直前、浜松駅に着く直前のいつかになると思います。
もっとも、少数とはいえ空席そのものは存在しますので、この列車に静岡駅から乗って西に向かう場合でも座れないことはないでしょう。
平日の朝の通勤や通学の時間帯の、区間によっては着席が困難な混み具合(→参照)と比較すればよしとすべき環境といえます。

始発駅にて撮った写真、途中駅にて撮った写真、で荷棚に置かれたバッグや紙袋などの私物が変わらずそのままである様子は青春18きっぷの期間らしい光景です。

列車の終点の浜松駅着は16時54分、と時刻どおりでした。

4番線の対面、3番線に停車しているのは6両(その日は2+4両)編成の、土休日ダイヤの運転日は米原駅(滋賀県米原市)まで直通する新快速の電車(5349F)です。
ちゃんと乗りつぎがうまくいけば、高崎駅から米原駅まで8都県の計550km(キロメートル)強を1867E、441M、5349F、とわずか3本の列車だけで移動できることになるわけですが、それが可能なのは土曜日、日曜日、祝日の下りのこの接続が唯一につき成功は絶対で、上りには実質的に皆無です。
(なお、平日ダイヤの日は米原駅まで行かず途中の岐阜駅止まりの、普通列車になります。)

441Mの2号車と新快速の5349Fの先頭の1号車とが並び、441Mの最後尾の6号車と新快速の5349Fの5号車とが並ぶ、というように両列車の停車位置はずれますので、441Mで1号車に乗っていると浜松駅における新快速の座席の確保はかなり不利、逆に6号車に乗っていればだいぶ有利でしょう。

浜松駅にて下車する場合、階段に近いのは上の写真の右に切れて見える3号車か、6号車です。



コメント

タイトルとURLをコピーしました