Q. ソウルの明洞、梨泰院、弘大入口は釜山だとどこに?

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電気街という特徴だけに着目し、東京の秋葉原は大阪の日本橋、名古屋の大須、といった比喩がよくなされますが、他の特徴を排除しているがために無理があったり、街の構造、歴史がちがうゆえに不自然だったりしがちです。
そういった比較をされつつ語られることが韓国のソウル、釜山の両都市についてもあります。

至急!!ソウルでいう明洞や弘大、梨泰院のような街は釜山にありますか?ある… – Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11277737776


https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11277737776

ソウルの明洞(ミョンドン)、弘大(ホンデ)、梨泰院(イテウォン)に相当するところが釜山にはあるか?――という、Yahoo!知恵袋に投稿された質問について今回は話題にします。

  • 私が回答するならば

正確に対応させるのには限界がありますが、明洞は釜山の南浦洞(ナンポドン)、弘大は釜山大(プサンデ)駅周辺、梨泰院は釜山駅周辺に相当する、といったところでしょうか。

ソウルの明洞も釜山の南浦洞も歴史のある繁華街、弘大入口駅周辺も釜山大駅周辺も学生街でファッショナブルなエリアでもあります。
梨泰院と釜山駅周辺とを対応させたのはどちらも多くの外国人が集まるエリアだからですが、雰囲気や来訪者の客層までは類似していないと思います。

  • 補足――回答には打たない私の考え

ソウル駅よりも西に位置する商圏といえば、以前は延世大学校、梨花女子大学校が近い地下鉄2号線の新村(シンチョン)駅や梨大(イデ)駅の周辺でした。
それが今世紀に入って以降、弘大入口(ホンデイック)駅の周辺が急激に注目されるようになり(新村や梨大の地位は相対的に低下し)ました。
2002年のFIFAワールドカップにあわせて前世紀末に地下鉄の6号線が近所に開通したことも交通の便の向上に寄与したようですが、決定的だったのは2010年のA’REX空港鉄道の延伸で、弘大入口駅が金浦、仁川の両国際空港につながる駅のひとつとなります。
2012年には京義・中央線(龍山線)の駅も開業し、2号線の単独駅でしかなかったのが3本の鉄道が交差する駅となりました。
路線バスについても現在、数十の系統が2号線の駅の真上の停留所を発着するように設定されており、弘大入口駅およびその周辺は交通の結節点としての重要度もかなり高くなっています。

対して、釜山大駅の周辺は交通の要所としての機能はあまり大きくありません。
回答のところにおいて弘大入口駅の周辺と釜山大駅周辺とを対応させたのは商業的、文化的な側面のみからです。

なお、釜山にはソウルと比較して入浴施設が多めに存在したり、港湾や多くの海水浴場があったりします。
観光地として知名度が圧倒的なのは海雲台(ヘウンデ)や広安里(クァンアンリ)です(が、それら以外にも海水浴場はあります)。
ソウルは海とは接していない以上、釜山の海水浴場のあるエリアに相当するところはソウルのどこにもないでしょう。
この質問の回答に挙げるのはナンセンスと指摘するほかはありません。



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