Jetstar Japanでマニラから名古屋(中部)へ。GK094便の搭乗にまつわる報告。

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JAL(日本航空)やANAといった、既存の航空会社(フルサービスキャリア)を利用するにあたってはいまさら、どうやって搭乗すればいいかをわざわざ知ってもらう必要性はあまりありません。
しかし格安航空会社(ローコストキャリア、LCC)は、会社によってルールや是非・可否・要否・有無(できること、できないこと等)に個性があります。

今回は、ジェットスター・ジャパン(GK/JJP)でフィリピンのマニラから名古屋(中部国際空港、セントレア)へ飛んだケースの記録です。

  • マニラ発のフライトではwebチェックインは、できない。

マニラを出発するジェットスター・ジャパンの便では、webチェックイン(オンラインでのチェックイン)ができません。

チェックイン | ジェットスター
https://www.jetstar.com/jp/ja/help/articles/checking-in

逆のセントレア発(をはじめとした、日本発マニラ着)の便では可能です。
ただし国際線のフライトの乗客は、オンラインのチェックインを済ませているか、いないかに関係なく全員がカウンタに並ぶ必要はあります。

  • フィリピンの空港の出発フロアは、出発する客のみしか入れない。

フィリピンの空港は飛行機に搭乗するひと以外の客がターミナルの館内に立入ることができません。
飛行機でフィリピンを一度でも訪問したことのあるひとにとってはとりわけ新鮮な情報ではありませんが、フィリピンがはじめてのかたには面食らう運用だと思います。

マニラのニノイ・アキノ国際空港の第1ターミナルについていえば、到着階と出発階とは分離されています。
ゆえに構造上、到着客であっても出発フロアへは入れません。
はじめて降りる空港では時間の余裕がない場合をのぞき私は、復路便でチェックインしに来ることになるカウンタを下見するために、往路便で到着したタイミングで出発階へ立寄っておくのですが、かような事情によりそれができません。

もっとも入館のおりに呈示するのは、スマートフォンやタブレットの画面上での旅程(購入したときに受取った、フライトスケジュールが記されたEメール)のディスプレイで問題はありません。
紙に印刷したeチケットどころか、画面表示のeチケットはPDF形式である必要すらありません。
(万が一の電池切れの危険性を念頭に入れるならば、紙にプリントしたものを所持しておいてもよいでしょう。)

日付(が当日か、22時台や23時台ならば翌日の日付かどうか)と、MNLという文字が記されているかどうか、ぐらいしか目視していないような印象です。

そのターミナルからの出発ではない航空会社の旅程の開帳でも通してくれるんじゃないか、という感じがします。
(どのターミナルからどのキャリアの便が出るか、フィリピンの職員が網羅的に把握しているとは思えないからです。)

こうした搭乗券(旅程)のチェックのほか、ちょっとした荷物の検査もあります。

ただ、荷物の中は(機械に通すだけで)精査して見ることはありません。
他方で、ポケットはやたら服の外から中身を知りたがるようです。フィリピン国内の他の場所ではあまりチェックしない部位のボディチェックで正直、不気味な思いでした。

行列ができていないこともあり、このような入館のための関門の所要時間は正味、1分程度でした。

  • 有人のチェックインカウンタは2時間前には既にオープン

GK094便の出発時刻は、私の搭乗した日は0時25分でした。
(今月・’18年11月に入ってからは若干ですが早まっています。)
その約2時間前の22時半の時点で、ジェットスター・ジャパンのカウンタにはもう係員がおり、チェックインの受付けもはじめていました。
ただちに列に並びます。この時点ですでに20組弱が私の前に。開始時刻の掲示がなく、実際のところいつはじまったのかはわかりません。

推測でしかありませんが、出発の3時間前(つまり、21時25分ごろ)からだったんじゃないかと思われます。
もしそうならばカウンタには、21時過ぎに来るべきでした。
(しかしながら、早く来たところで待ちぼうけの可能性もあったわけです。いくら体験記を打つためとはいえ無駄な時間は過ごしたくはありませんので、このあたりのさじ加減は個人的になんとも悩ましいところです。)

私には手預け荷物がないのですが、有無に関係なくひとつの列に並ばされます。列はなかなか前進しません。

チェックインが終わったのは22時1分です。
Seq No(シークエンス番号。チェックインした順に附番される連続した整数。)は、33。希望どおり、F席を確保することができました。窓側か通路側かリクエストを訊かれますので、右側の窓側を指定したところアサインされたものです。
持込み手荷物の計量もありませんでした。

  • 出国審査が先。そのあとにセキュリティ・チェックがある。

ジェットスター・ジャパンが発着する第1ターミナルも保安検査は、出国審査を終えたあとにあります。一般的な、出国前ではありません。
(これはANAやセブパシフィック航空が発着する、マニラの第3ターミナルも同様です。)

チェックインを終えてさっそく出国の方向へ前進します。
(上の写真の左奥です。)
長い行列ができていることもなく制限エリア(セキュリティ・エリア)に入って1分後、出国審査を受けます。
指紋の採取をなぜか出国時にも求められます。右手の親指のほか、入国時に採った右人差し指も再度。採取そのものもふくめ、意義が不明です。

そして、出国審査のあとの手荷物検査です。
コインポケットに入れていた60mlの化粧ボトル(写真)を取出し忘れるも指摘はなかった一方で、毎度ながらマンゴーは必ず見つけ出します。
私の行先を確認し、日本だとわかると、ご丁寧にも案内してくださいます。
「日本へはマンゴーは持っていけない」。
全国民的にいい加減なフィリピンにあってマンゴーだけは発見するところはいつも”感心”します。

ただ、日本への持込みを禁じるのは日本のしかるべき機関がすべきことです。
フィリピンからの持出しを彼らが阻止する同国内の根拠はあるのか、という疑問は当然ならが浮かびます。
(帯出を禁じるのでしたら、目的地を訊かなくてもいいはずです。)

賄賂の種に利用してやろう、という魂胆があってのことでもないようです。
(私はこれまで、賄賂を要求されたことはありません。)

この隘路ですが、いや俺はこれをフライトの前に食べるんだよ、と主張すると、オーケー、と意外にもするりと通してくれます。性悪説と性善説と。厳しさと優しさと。なんともデュアルな手荷物検査です。

  • 搭乗口では、謎の荷物の検査がある。

本件については、前回のエントリ(→参照)で報告したとおりです。
この検査の伏在と、それについての私の考察とをあわせるとそれなりのボリュームになりましたので、今回のリリースとは別個に仕立てました。
今回のマニラからのジェットスター・ジャパンのフライトの搭乗で、最も強調して私がお知らせしたい目玉は、この3回めの関門がある件かもしれません。

  • 空港での出国の支払いは、ない。

航空券を購入したときにEメールで送られてくるご請求明細に、
Passenger Service Charge (PSC) (International)
としてマニラからの出発時の出国税が記されています。
私が利用した日の航空券では、1,200円でした。
(550ペソを日本円に換算した金額です。為替レートによって変動します。)

フィリピンの出国税のTAXコードはLIであるはずなのですが、ジェットスター・ジャパンのeチケットにはETR(Electronic Ticket Record)の情報が載っていません。LIと記載があれば確実にそうだとわかるのですが、現に空港での徴収はありませんので結果的にチケット購入時の同時請求だとわかります。

この出国税についてですが、JALのwebサイトには実際に出国するタイミングで空港にて支払う旨の記述があります。

マニラ ニノイ・アキノ国際空港/出入国手続き(空港情報) – JAL国際線
https://www.jal.co.jp/inter/airport/mnl/info/

当日の現地払いではなくなったのはずなのですが、記載を存置している理由がわかりません。
そのせいで550ペソを現金で残しておくべきなのか、残しておかなくてもいいのか、現場に着くまで不安に思うJALの利用客もいるはずです。

  • 直近の飛行時間のチェックは、FlightAwareが便利。

GK094便が名古屋に着く時間帯は早朝です。
早朝ですから、ちょっとでも遅延すると困るひとが多数、という切迫さはないと思います。
(これが到着が22時台とか23時台の便だと、終電車にまにあいそうかそれとも期待しないほうがよいか、やきもきすることになります。)

ただ、電車の混雑がまったく気にならないわけでもありません。
名古屋方面へ名鉄で抜ける予定のかたは平日であれば通勤時間帯にかかりますし、座席指定ができる特別車を連結した列車(特急やミュースカイ)は7時ごろまで待たなければならないダイヤになっています。

マニラからの出発便は、手際よくさばき切れていない印象です。
出発のディレイが、到着にも影響するかは気になるところです。
名古屋に着くのも定刻より遅れる傾向にあるのか、あるとすればどれくらい遅刻するのか、気がかりではあります。

そんなときに、最近の運航時刻の動向を知るのに便利なので私がよく参照しているサイトがあります。
FlightAware、というサイトです。

Jetstar Japan (GK) #94 ✈ FlightAware
https://ja.flightaware.com/live/flight/JJP94

過去2週間ほど(12日間?)の到着時刻を知ることができます。
(もちろん、出発時刻もです。)

私が利用した日の直近の到着時刻の平均は5時47分だったので、5時台にセントレアを去るのは難しいだろうな、という予想を私は立てました。

URLには3レターコードと便名の数字を、flightの下の階層に入れます。
ANAとかJALとか、SKY(スカイマーク)とかJJA(チェジュ航空)とか、が3レターコードです。
NHとかJLとか、BCとか7Cとか、のような2レターコードを知っていたり調べたりしなくてもいいので便利です。

ジェットスター・ジャパンの94便(GK094便)ですと、JJP94です。
便名の号数が2桁とか1桁とかでも、頭にゼロをつけて3桁にする必要はありません。
たとえば、大韓航空(Korean Air)の1便ならば、KAL1とだけ入れます。

大韓航空 (KE) #1 ✈ FlightAware
https://ja.flightaware.com/live/flight/KAL1

国内線のフライトも見られます。
ANAの61便でしたら、ANA61と入れます。

全日本空輸 (NH) #61 ✈ FlightAware
https://ja.flightaware.com/live/flight/ANA61

貨物便や、初日の出フライトのような遊覧飛行でも便名がわかれば運航情報は表示されますので、試してみてください。

なおJAL123とか、CAL140とか、欠番になっている便名をURLに入れてもエラーになるだけです。

私が搭乗した日のGK094便に話を戻します。
実際のところは、定刻ではマニラ発(機体が動きはじめる時刻)が0時25分のところ、搭乗の開始が0時42分。
離陸は、出発から30分弱が経過した1時31分でした。
名古屋(セントレア)着は6時11分、私が機内から出たのは6時14分。(逆区間となるGK095便はバスで機体のそばまで移動しタラップから搭乗しますが、復路の)GK094便の降機はボーディング・ブリッジを利用します。
入国を経て、(私には預入れ手荷物はありませんでしたから)セキュリティ・エリアの外に出られたのは6時20分でした。

名古屋からマニラへの、GK095便についても同様に次回、披露したいと思います。


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