梨泰院ランドは’19年7月より改装?中

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10月にソウルの梨泰院(イテウォン)に寄ったところ、チムジルバンの梨泰院ランドが営業していませんでした。
地下鉄6号線の梨泰院駅(이태원역)の交差点から東へ徒歩300メートル弱の場所にある店舗です。
坂もしくは階段のアップがあり道は平坦ではありませんが。

全体がなにかしら工事中の外観。もしや閉店?解体中なのか?!と近くへ寄ったところ。

7月22日より営業を中断している、との由。
もっとも、併記されている英語が中断というより新しくなにかを造る(つもりだ)というニュアンスなのが気になるところです。
(左手のガスボンベの後方に、受付だったカウンタが見えます。)

韓国の観光情報サイト・KONEST(コネスト)でも、リニューアルで営業していない旨のユーザークチコミが約半月後の’19年8月にさっそく投稿されています。↓

梨泰院ランド|梨泰院・龍山(ソウル)のエステ|韓国旅行「コネスト」
https://www.konest.com/contents/esthe_mise_detail.html?id=11337

再開しない閉店ではなく、改装と私が判断したのは、7月に火を消して10月で3か月も経過しているのにハコ(建築物そのもの)がいまだに残っているからです。

ちなみに、営業中はこんな外観でした。↓

なぜ過去の情報を載せるか、って?
晴れて営業が再開したときに前後の変化をみるためです。

手作り感あふれるフロント。

サウナのみだと終日6,000ウォン。チムジルバンは昼8,000ウォン、夜と週末は10,000ウォン、入場してから15時間が経つと追加で7,000ウォン、という料金体系でした。
(サウナのみの利用時は15時間ではなく、4時間までだったと思います。)
退店時刻をチェックしない――つまり、時間制限とか超過料金などといった準則が有名無実化している――おおらかなオペレーションの入浴施設も多い韓国ですが、梨泰院ランドでは確認のメカニズムは機能していたように記憶しています。

典型的な韓国の大衆サウナのどこにでもありそうな一光景。
たいていはどのサウナにもある、整髪料は置いていませんでした。

その一方で、タオルは取り放題式でした。
(写真の左手・鏡の奥に見える、白い棚に平たく重ねて置かれているオレンジ色のやつがそれです。)
何枚も使えるかどうかは私にとって重要なチェックポイントのひとつです。
入店のさいに規定の枚数しか支給しない、つましい入浴施設は日本と同様、韓国にもあります。

スタッフが売店の席を外しがちなのも韓国のサウナにおける”あるある”です。
ひとりの従業員がマルチタスクで対応しているお店もあるので、浴室を掃除していたり、マッサージの施術中だったりのこともありますが、純粋に行方がわからない場合もあります。
脱衣場にある売店は一般的に、歯ブラシとかシャンプーといった小物の購買に対応しているのですが、ホットコーヒー500ウォン、充電1,000ウォン、カップラーメン2,000ウォン、といった飲食料品も(実質的な運用は不明ながら)担当していた模様です。

浴槽(正面)と、サウナルーム(右手奥の扉の内側)と。

スナックコーナー。食堂です。
右奥のカウンタでは料理の注文ができます。左奥のほうにはカップ麺や菓子が置かれているのが見えます。

チムジルバン。男女の区別なく過ごせる部屋(房(バン))、という意味の。(→参照

仮眠室は木で覆われた縦型のカプセルタイプで、昼間もこのように減灯されていました。
個別に仕切られているので、雑魚寝タイプよりもよく休めるはずです。

ところで、梨泰院ランドの他店にはない個性はなんといっても、チムジルバンの店内に(おそらく数畳程度の)個室が存在していることでした。
上掲の料金表の写真で”모임방 SPA + Guest Room”とあるのがそれです。

この扉群がその、各個室のものなのかどうかは不明です。
(多分、そうじゃないと思われます。)

プライベートな部屋も附随している入浴施設ですと、日本では青海(江東区)にある大江戸温泉物語を私はまず想起しますが、そのような施設は国内で少数派なのと同様、お隣り・韓国でもあまり聞いたことがありません。
レアな形態の施設ゆえに、タイミングが合えば泊まってみようと思っていたところに今回の休業です。
梨泰院という土地に個人的に縁がなく――∵ソウル駅、三成、ウォーカーヒル、といったカジノの所在地の周辺でもなければその動線上でもないし、深夜バスも通過しない――、興味があってもわざわざ個室で寝てみるために梨泰院へ足を運ぼうとは考えないので、機を逸した非は完全に私にあるのですが。

梨泰院といえば、駅により近いハミルトンホテルの地下にあるチムジルバンもそこそこ年季が入っています。
梨泰院ランドが再度オープンすれば、確実にハミルトンサウナの客足は減るでしょう。
とりあえず梨泰院ランドの風呂釜が再点火するかどうか、しばらく頭の片隅に入れておきたいと思います。



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