Q. 韓国のカジノ内での外貨の両替は市中のレートよりいいの?

カジノ/casino 未分類

自国の通貨は使えないのが一般的なため、自国の外に渡航するさいは所持金を外貨に換えることになりますし、そのレートは客に好条件なほうがいいにきまっています。

カジノでは――マカオにおけるカジノのような例もありますが――チップの交換に自国外の貨幣は通用しませんから同様に両替するわけですが正直なところ、そのレートがいいかよくないかについて私はあまり気にしません。
なぜか?を説明しましょう。

韓国ソウルのカジノに行く予定をしています。 – 日本円を持って… – Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11178012621


https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11178012621

日本の円から韓国のウォンへの両替は、街のなかかカジノ内かどちらのほうがレートがいいのか? 逆の(日本円への)両替についてはどうか?――という、Yahoo!知恵袋に投稿された質問について今回は話題にします。

  • 私が回答するならば

外貨(日本円)を現地の通貨(韓国ウォン)に両替するにあたっては市中のほうがカジノよりも概して、その(TTBの)レートはいいと思います。
もっとも、レートが悪いせいで外国からの客に敬遠されてしまえば商売もあがったりですので、カジノにおけるレートが極端に不利なわけではありません。

市中にて好条件で両替できるところとカジノとでは、レートの差はせいぜい数パーセントでしょう。
(1万円で数百円、10万円で数千円ほどのレベルの話です。)

韓国ウォンを日本円にする両替の(TTSの)レートも同様と推測されます。
ただし、カジノ内で外貨を韓国ウォンに両替した場合は一度だけ、TTSではなくTTBで外貨(日本円)に戻してくれます。最終的に得をするか損をするかは、レートがいいかよくないかのみで判定できる単純な問題ではないことに留意してください。

  • 補足――回答には打たない私の考え

外貨の両替商が提示するレートは一般的に、2種類あります。外国の貨幣を、金融機関側が買う(buy)ときのレートがTTB、外国の通貨を売る(sell)ときのレートがTTSです。

韓国内のカジノは(1か所だけ例外があるほかは)自国民を対象としてはいませんので、訪問客は基本的にほぼ全員が韓国外の貨幣を韓国のウォンに両替したうえでゲームをプレイしているものと考えられます。
もっとも、カジノのビジネスモデルの勘所は
“より多額のベット(賭け)をいかにしてもらうか”
にあります。そのため、外貨を両替するレートを(客にとって)不利な条件にしてしまったせいで客足が遠のき、見込める収益も上げられなくなるとそれこそ元も子もありません。

そんなわけで、カジノ内の両替のレートが市中のレートよりもすこぶる悪いはずはありません。
ただ、カジノにてプレイするつもりでその国に入国するひとは(ほかのかたもだいたいそうだと思いますが)、カジノ以外の場所で現地の通貨に両替することはほとんどないでしょう。
カジノで外貨を現地の通貨に両替すれば、その現地の貨幣を元の外貨に戻すさいにTTSではなくTTBで計算してくれる制度があるからです。

カジノを利用するひとはカジノにおいて、カジノと無縁の(ギャンブルを好まない)ひとはカジノではないところで、それぞれ外貨を両替するのであれば、一方は他方の相場について無頓着になりがちです。
そんな事情のなか、ウェブ上になんともありがたい情報が上げられています。↓

1万円同時両替!2017 | レートの話題|韓国旅行「コネスト」
https://www.konest.com/contents/hot_report_detail.html?id=21676


https://www.konest.com/contents/hot_report_detail.html?id=21676

韓国の観光情報サイト・KONESTが’06年以降ほぼ毎年、2月(’16年は1月)のある日の同国内の両替レート(TTB)を十数か所ばかり調べたうえで、それらの具体的な数値と順位づけを公開してくれているのです。

(市街地のレートにはあまり興味がない私ですが)空港内の銀行、カジノの店内、これら両地点のレートはできるだけ記録を取っており、同サイトが調査した’17年2月8日のレートについては私もメモを残していました。
セブンラックカジノ江北ミレニアムソウルヒルトン店にて8日の午前1時台にチェックしたTTBのレートは、(1万円が99,400ウォンになる)994.00。同日の夜の20時台にチェックしたTTBのレートは、(1万円が99,100ウォンになる)991.00でした。
(TTSはそれぞれ、1,039.00と1,036.00でした。)
上掲のページでは13位の新韓銀行(신한 은행)明洞支店(1,001.04)と、同率14位の東大門のハローapMやDOOTA MALL(ドゥータモール)にある両替所(990.00)とのあいだにリスト入りすることになります。

先述の、韓国のカジノ内の両替と”再両替”についてはいくつかポイントがあるのですが、重要なふたつのみを具体例を示しつつ説明します。
たとえば、10万円を持って’17年2月8日の未明に、ミレニアムソウルヒルトンのセブンラックカジノにて軍資金を994,000ウォンに両替したとして。
約半日のあいだに幸運にも、それをほぼ倍の2,000,000ウォンに増やせたとしましょうか。

同日夜の20時台にその200万ウォンを”再両替”するさいに、どのような計算によって日本円に戻されるのかというと。
1. “再両替”のタイミングにおけるTTB(991.00)とTTS(1,036.00)のレートで計算します。
2. TTBのレートで日本円に戻ってくるのは最初に両替した金額(10万円)が上限で、元手を超えるぶんはTTSのレートで計算され日本円になります。

200万ウォンのうち、まず991,000ウォン(=991.00÷100×100,000)が10万円になり、1,004,920ウォン(=1,036.00÷100×97,000)が9万7千円になり、残った4,080ウォンは日本円になることなく返ってくる、という計算です。
カジノに千円札のストックが充分にないときもあり、その場合は少なめの日本円(19万円ちょうどだったり19万数千円だったり)と多めの韓国ウォンになります。
(外国為替買入証明書なる、最初の両替時に渡される紙がないと”再両替”はできない、といったほかの要点はまた、機会があれば。)

前掲のKONESTのページが話題にするレートはTTBであってTTSではないのですが、市中のTTSとカジノ内のTTSとではどちらのほうが客にとって好条件かについても同様にリサーチしてみると、(実行するひとがいるかどうかはさておき)意義のある考察になるかもしれません。

調べたレートがほぼ毎年2月(や1月)にコンスタントに報告されてきましたので、今年・’21年についても同様にKONESTにて投稿があるものと考えその紹介も兼ねて今回のエントリを打つつもりでいたものの、3月に入っても公開されそうにないため、待てずに本稿をリリースする次第です。



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