ESTAを申請せずグアムへ⇒入国に約1時間の並列

グアムへは申請してもしなくても渡航できるESTAですが、グアムへの旅行のために申請する最大のメリットは、待ち時間の短縮です。
ESTAを申請していれば数分の1の長さの行列で済む点を強調したいのです。

私が乗ったフライトは深夜の1時過ぎにGUM(グアムの空港)に着きました。
(私の座席はほぼ最後方で)機外に出たのはその5分後。

米国(アメリカ合衆国)の国民やESTAの申請者やグリーンカード(永住権)の所持者と、これらに該当しない外国の旅券のホルダーとで二手(ふたて)に分離されます。
(世界的な共通認識として入国審査場は)撮影ができないのでその直前の、イミグレーションのエリアへ右折する直前のスポットを撮りました。

入国の列に並んだのはさらに5分後の1時19分でしたが、この時点で私の前に並んでいる頭数をカウントしたところ、約180人でした。
他方の、米国民や永住権者やESTA客の集団は(ひとりひとり数えたわけではなく遠方からの目測なので正確性には欠けますが)4、50名、といった人員です。

新幹線をはじめとしたJRの特急列車で、指定席券をゲットして乗ってみたら、普通車指定席の車両だけが混雑している一方で編成の大半を占める自由席車両は空席だらけ、みたいな事象に遭遇することがあります。
ESTAをゲットしていたがためにかえって混んでいるグループに入る羽目になった、という不遇を受けるかもしれないと思いとりあえずゲットせずにグアムへ来たのですが、実際にはゲッターのほうが少数派だったのです。

列に並んでいるあいだにスマートフォンを操作していると、携帯電話はご遠慮ください、ハンドポン ハジマセヨ、などと(英語ではなく)日韓の言葉でしばしば制止されます。
(大韓民国か日本国か、集団の大半のパスポートはどちらかのものだからです。)
スマホは行列の一員でいるときの暇つぶしに最適な道具でもあると思いますが――現地に実際に着いたことで、あれをしよう、これがしたい、と着想も活発になり調べたいことも出てくるはずです――これを使わず待ってろという仕打ちはマイルドな苦行です。せっかく空港が出しているWi-Fiの電波が無料で使える環境下なのに。

(ちなみにこの、ちょくちょく注意しに来るスタッフは、入国者からの提出する書類についての疑問に日本語で答えたり、前の到着便の行列が消えぬうちに新しい到着便の客がやって来たら待機する場所を設けて誘導したり、と補助的な役割全般をマルチタスクで担っています。判断の基準はよくわかりませんが、長いこと待っている親子連れの順番を早める許可を入国審査官に求めに行くような臨機応変な対応もしていました。)

列の前のほうは大韓民国の旅券を持ったひとばかり。
GUM着のフライトスケジュールの一覧から推測するに、ソウル・仁川からのKE111便の乗客だと思われます。
大阪・関西からのUA178便も私のフライトより先に到着しているはずで、KIXとプリントされたものを持つひともいました。
(KEは大韓航空、UAはユナイテッド航空です。)
さらに私の搭乗した便のあとにも成田発のUA874便の乗客がやってきました。
――このように、利用するフライトがGUMに着く時間帯に他の到着便も集中していると、到着時刻がちょっと前後するだけで列の自分の順番も百人単位で(1機ぶん)上下することになると思います。

私が訊かれたのは、
・訪問の目的、
・訪問の期間、
・グアムを出国後の目的地、
・(グアムで宿泊の予約を)取っているホテル、
・何度めの訪問か、
・(仕事は)なにをしているのか、
・(勤めているのは)なんの会社か、
です。
(それと、チャイナに何度も出入りしてるわね、という指摘もありました。マカオ(澳門)や香港は旅券の査証欄に押す証印(スタンプ)を数年前に廃止したので、港中や澳中の越境を繰返すと中華人民共和国のスタンプだけが残るのです。さすが、よく見ているなと感じます。このときは原因不明のウイルス性肺炎の患者が武漢市で発生はしていたものの世界がまだそれほど緊張していない時節だったのですが、新型コロナウイルスの流行が1か月だけ早かったら鮮紅色のスタンプだらけの私のパスポートを見てどう判断していたことでしょう。)

なお、入国審査官とのやり取りは、ほぼすべて英語です。
片言(カタコト)の日本語で話した、とweb上で談話を読みましたが、異国の地ですから通じないと思ったほうがいいというか、海外で日本語が通じるつもりでいるのは考えがおかしくないですか?
(シゴト?アソビ?、って質問が日本語であった程度です、上記の港中や澳中の越境の件で。)

米国のイミグレーションでは顔を撮られるほか、すべての指紋の押捺もあります。

晴れて入国できたのは、2時11分。並びはじめてから1時間弱が経過していました。
ESTAの申請なしのビジター用の窓口はこのとき、6か所。各窓口で約50分間の仕事をしていれば掛け算でのべ約300分ぶんの仕事量になるわけですが、300分間で約180人に対応したとなれば計算では、ひとりにつき1分半から2分ほどで済むことになります。
(私に要したのは、約3分間でした。私にはより時間をかけてジャッジしたんだな、という印象です。)

他方でESTAを申請していれば、人数も少ないばかりか入国審査の手続きそのものに時間がかからないので、列の長さも短くなるスピードも早いためよりスムースに入国できるはずです。
先述のように、ESTAの申請なしの入国者は旅客機の到着とともに陸続と補給されるので私が並んでいるあいだに行列が途切れることはありませんでしたが、一方の申請しているほうの(米国民や永住権者も並ぶ)列は解消されて無人の時間帯がありました。

(試行の目的があったので私は今回、利用することなく訪問しましたが)ESTAを利用する客のほうが少数であることがわかりましたし、ひとりに要する時間も短いのですから申請してから来たほうが私は賢明だと思います。
申請にかかる実費は、せいぜい14ドル(約1,500円)です。

それにしても、なぜ利用しないひとのほうが大多数なんでしょう?
ESTAを申請する入国者があまりいない実状は、感覚として個人的に理解できません。

申請しないで来るビジターに同情したくなる場合もあります。
ひとつは、現金主義でクレジットカードを持たないひとのケースです。
ESTAの申請時に、カード決済があるからです。
それと、家族連れの観光客のケースです。
子どものぶんもあわせて全員の申請が必要につき費用も数倍になるわけで、出費としてはそれだけ痛いものになるからです。

複数名が(団体旅行やパッケージツアーではない)旅行でグアムへ来た場合、全メンバーが各自で申請して来ないと時短の恩恵がなくなるので、そこのあたりの意思の統一はどうしているんだろう?、っていうのは気になるところです。

そんな一致団結は不要で自分の一存だけで恩恵を享受でき、実費も自分ひとりぶんの負担だけで済むのですから、一人旅で訪問するなら迷わず申請しておけ、というのが私の意見です。

入国審査場には、私が列に並びながら歩いた範囲のほかに、少なく見積もっても2倍のスペースの余裕がありました。
行列が、私が体験した3倍ほどの長さになる場合もあることを意味します。
暑いときに活躍するのだと思われる大型の扇風機も置かれています。
私が訪問したときは列に並んでから入国のアドミッションまで1時間弱で済みましたが、(稼働している窓口の数にも依存しますが)繁忙期は1時間を超えて2時間待ちとか、季節によっては蒸し暑い環境下で我慢しつつ待つこともある、などの想像は容易にできます。

上のほうで記した、ESTAの申請がかえって邪魔になる理不尽なことにはならないと私は思うのですが、それでもグアムへ、ESTAを利用しないで訪問しますか?

最後に、審査を終えて入国してからの工程を。
1時間弱のウェイティングを経たのち、エスカレータで1フロア降りて預託した手荷物が流れるターンテーブルへ向かうと、もう回転はしておらず数個のキャリーケースが放置され持ち主を静かに待っていました。
そして、税関申告です。
入国審査のときとほぼ同項目の質問を投げてきます。
おんなじこと訊くんなら一度にまとめらんないの?、というのが率直な感想です。
(イミグレーションは米国の連邦政府、税関はグアムの政府の担当です。)
税関申告の関門はESTAの利用の有無に関係なく存在しますので、ESTAの申請でストレスから完全にフリーになるとまではいかないのは、なんとも厄介なところです。



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