ANAの国際線特典航空券の国内線の区間が減便で欠航。振替の経緯。

未分類 航空/airline

過日、LCCのPeach(ピーチ)で購入していた国内線のフライトが減便の対象になり運休したときのことを記しました(→参照)。
同様に、乗るはずだったFSC(フルサービスキャリア)のANAの便も欠航になり予定の変更を余儀なくされる体験がありましたので、経緯を簡単に報告します。
両ケースのちがいは、後者は国際線の特典航空券の国内線の区間のフライトが運休となった点です。

ある木曜日の午後、ANAよりEメールが届きました。搭乗日の25日前になります。
しかし、私はこの電子メールの受信に気づきませんでした。

不自然さを感じたのは、フライトの前日の夕刻にANAのウェブサイトにて、予約番号を入力したのに詳細が見られない段階になってからです。
非表示の事情がわからず、19時台の後半に――私はクレジットカード・ANAカードのホルダーにつき、ANAマイレージクラブのではなくANAカード会員用の――窓口に電話を架けてみたものの、順番待ちにつき一向につながりません。
20時になると、窓口のその日の営業が終わってしまいました。

(アメリカの窓口にて対応する時間になる)22時になってからふたたび架電します。
サイトにおいて私の予約が確認できないのはなぜですか?と訊くと、当初のフライトは減便の対象にしたため飛ばないとおっしゃるではありませんか。
この時点で、予約していた便の出発時刻まで半日を切っています。

当該フライトは”朝二番”の便で、1本前の朝一番の便にするか、遅らせて3番めの便に振替えられれば搭乗前後の予定を変える影響を小さくできます。
もっとも、振替先が3番めの便だとどうしても、陸地に着いて以降の私の都合がつきません。
ところが、朝一番の便はANAが提携する他社が運航するコードシェア便で、特典航空券をその共同運航便に変更する枠は、(直前である)現時点において残ってはいない、とのこと。

うーん。おかしな話です。
特典航空券の権利としてフライトを(私の希望で)変えるのではなく、会社の都合による減便の影響を被る恰好で仕方なく振替えさせられるのです。
しかも、(満席だったり数席しか空席がなかったりならともかく)出発まで残り数時間ほどの段階で、朝一番の便のキャパシティには充分な余裕がありました。

その、理不尽な仕打ちである旨を順序立てて指摘したものの、状況は変わらず。
こりゃ、おかしさをオペレータのかたに理解してもらえたところで事態は好転しなさそうだな、と悟ります。

3番めの便に遅らせる変更だと当日のうちに最終の私の目的地に着けなくなるから純粋に困る、なんとかしてほしい、と訴えるスタイルに見直しです。
(私が悪いことをしたわけではないので)不本意ながら、3番めの便だとまにあうものがまにあわなくなるため、悲しい哀願ですが背に腹はかえられません。
決裁権限のある社内のひとの返答を待つあいだ、これでもダメだったらどうしよう、なにを犠牲にすべきなのだろう、などとあらゆる善後策が私の頭のなかに浮かんでは消えていきました。

数分間の保留ののちに返ってきたのは、朝一番のフライトへの振替えに応じるとの回答です。
空港に早めに行かなければならない不便だけでよくなり、致命的な事態は回避されましたのでとりあえずひと安心です。
礼を述べて、電話を切りました。

ここまでで話はおしまいと思いきや、(後日談ならぬ)後刻談、翌日談があります。
日付が変わり、空も明るくならないうちから空港へ向かい、有人のカウンタにてチェックイン。すると、思いがけない案内を受けたのです。

「予約の便は運休ですが、早い便か遅い便かどちらに振替えますか?」

数時間前の変更が反映されてはいないの? 電話口での交渉は徒労だったの?、という疑問もさることながら、この事象を、
“通話では無理だと拒まれた他社運航便への振替えが、対面だと可能になるらしい”
――と解釈していいのかどうかは、興味のある仮説です。
現場のグランドスタッフのかたのほうが、権限が大きいのでしょうか? 真相は不明です。

余談になりますが、今回は過去のケース(→参照)のように代替の便もまったく飛ばないわけではありませんでしたので、先記のEメールに気づいていたとしても払戻しを受けるセレクトはしなかったでしょう。
23,000マイルを前年(’19年)に提携航空会社特典航空券へ交換し、8区間あるうちの最後の1区間が当該フライトだったのですが、キャンセルにより戻ってくるのはルール上、(23,000マイルの8分の1である)2,875マイルだけなのです。
1区間のみをたった2,875マイルだけで乗ることができる権利は、放棄するにはあまりにもったいないと私は考えます。



コメント

タイトルとURLをコピーしました