釜山・東莱区の温泉場にある虚心庁はチムジルバン初体験におすすめ

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韓国のチムジルバンを一度だけ体験してみたい、という日本からの訪問客にも私が自信を持っておすすめできるのが釜山の東莱温泉(동래온천)にある、虚心庁(허심청)です。

辛ラーメン(신라면)のカップ麺やインスタント麺などの商品で日本においてもおなじみの、食品会社である農心(농심)は地元・韓国では温泉場(온천장역)にて観光ホテルも経営しています。
その”ホテル農心”に附帯する入浴施設としての役割も担う、やや高級なチムジルバンです。

허심청 | 카카오맵
https://place.map.kakao.com/25618927

このエントリの投稿にあたって現地語のブログをチェックしていて、日本の入浴施設に行きたい(けどグローバルな渡航制限下で行けない)ときの代替になる、という評価を読み、なかなか的を射た意見だなと感じました。
(同国における平均的な店舗と比較して)高級感がありながら韓国らしいくだけた要素もあるがゆえに、初入店のチムジルバンとして推薦する次第です。


https://map.kakao.com/?panoid=1132514636&pan=289.0&tilt=-14.0&zoom=0&urlLevel=3&urlX=974125&urlY=483852

(ロケーションの情報は、文末へ。)

東莱温泉そのものが釜山の開港以来、19世紀の終わりから日韓併合後の20世紀の初期にかけて日本人らによって開発された温泉地ということもあってか日本との親和性が大きく、日本語に対応した虚心庁の公式サイトも用意されています。↓

虚心庁の紹介>SPA (Hurshimchung) | ホテル農心
https://www.hotelnongshim.com/jap/index.php?pCode=Hurshimchung

温泉施設>SPA (Hurshimchung) | ホテル農心
https://www.hotelnongshim.com/jap/index.php?pCode=spa_info

浴場の区画は禁撮である旨の表示が明確になされており、上掲のページを確認していただければ、と思います。
洗い場には石鹸のほか、シャンプー、ボディソープは備えてあります。

店内のそれ以外のエリアについて、簡潔に案内しましょう。

チムジル服は入店時に渡されるのが一般的なところ、虚心庁ではロッカールームにある、小物の購買に対応する売店にて2,000ウォンでレンタルを受けるシステムです。
その料金も入場時の”基本料金”も退店のさいにまとめて一括で会計をする、後払いを虚心庁は採用しています。
韓国では前払い制のチムジルバンが主流ですが、二度手間になることがないため虚心庁のほうが少数派ながら好意的ではないでしょうか。

写真の右手にあるようなハーフサイズのロッカーがチムジルバンでは標準的ながらホテルに併設の入浴施設は例外で、だいたいフルサイズのロッカーが使えます。

私にアサインされたのは幸い、フルサイズのほうでした。
若くない番号のロッカーがハーフサイズである点から推測するに、店内の客が多くなってくるとハーフサイズのほうの鍵が渡されるオペレーションなのかな、と思います(が真相は不明です)。

ハンガーをひとつのロッカーに5本も入れている施設もなかなかないでしょう。

整髪料や化粧水のほか、ティッシュも用意されていますね。
写真の鏡の左奥に白いタオルの棚が見えるとおり、タオルは取り放題式です。その手前には洗面台や、ウォーターサーバも確認できると思います。

つづいて、チムジルバンの区画の簡単な紹介です。






私が特筆したいのは松島ヘスピア(→参照)にはない、電源の多さです。
客の数が少なくなった夜に撮りましたのでどなたも写ってはいませんが施設に人気がないわけではありません。
日中は多数のかたがいらっしゃいますし、テレビも点いていますから騒がしくもある空間です。

睡眠室にも同様に電源があります。
撮影のためにどなたも寝ていないタイミングを待ってフラッシュを焚きましたが、本当の部屋のなかはほぼ真っ暗です。

左奥のドアの先に、食堂があります。

虚心庁の利用客でなくても入店ができる構造の食堂です。
つまり、チムジルバンへの無銭入場も物理的には可能なわけですが、チムジル服を着ていないひとがチムジルバンに存在していたらおかしいことは明白につき実質的には不可能で、シンプルながらよくできたシステムだな、と感じます。

本業のほうで生産している辛ラーメンもメニューにあるあたりは個性を感じますが、インスタントラーメンを湯がいた麺類を料理として出す食堂は、韓国においては一般的です。
なお、現在は値上げされています(し品目にも変化があるかもしれません)。

サウナ及び休憩施設>SPA (Hurshimchung) | ホテル農心
https://www.hotelnongshim.com/jap/index.php?pCode=spa_facil


https://www.hotelnongshim.com/jap/_Img/Contents/spa_facil_img.gif

公式サイトによるチムジルバンの区画の紹介も、よろしければ参考にしてください。
館内図を見て想像よりも(施設の規模と比較して)広くはなさそうだな、という印象を持ったなら、その感情は正しいでしょう。
写真には撮りませんでしたが、”プレールーム”(プレイルーム)には遊具もありますから親子連れに対しても配慮されていると思います。

既述のとおり、支払いは施設を出るときです。
クレジットカードが、なんの問題もなく(→参照)決済に使えました。

利用案内>SPA (Hurshimchung) | ホテル農心
https://www.hotelnongshim.com/jap/index.php?pCode=spa_guide

’19年の7月に料金が、サウナの利用は3時間までで8,000ウォン、チムジルバンも利用する場合は5時間で10,000ウォン、それらの時間を超えると1時間ごとに2,000ウォン、という体系に残念ながら改定されました。
(3時間を超える滞在が確実な場合は、チムジル服を借りたほうがいいことになります。)

たった数時間で小刻みに料金が増えるシステムはその値上げ前にはなかったものです。
センタムシティ(센텀시티)にあるチムジルバン・Spa Land(스파랜드)と同様の価格戦略を採るあたりから推察するに、大衆化ではなく高級化の路線にシフトしたい意図なのでしょう。
気兼ねなくゆっくり浸かりたいかたは、24時間営業でもある松島ヘスピアへの訪問をおすすめします(→参照)。

最後に、Google マップによる虚心庁の地図です。↓

地下鉄(都市鉄道)1号線・温泉場駅(온천장역)から直線距離にして真西へ200メートルほどのところにあります。
Homeplus(홈플러스)の入居するビルの裏手に位置しますが、迷いやすいと思いますので地図の縮尺を適当に詳細にして向かってください。



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