青春18きっぷが終電まで有効なのは東京と大阪の電車特定区間だけ

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青春18きっぷの各回(人)が有効なのは翌日の0時を過ぎて最初に停車する駅までです。


https://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/detail.html?shnId=122000034

例外は東京の近くと大阪の近くに設定された電車特定区間で、その日の最終電車まで有効になります。


https://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/guide/normal_tickets/normal_fare05.html

しかし、ウェブ上において個人が説明したものを読むと、大都市近郊区間の制度と誤認している記述を多く見かけます。
東京、大阪、福岡、新潟、仙台の各近郊区間内では複数の経路が存在する場合に安いほうの経路で計算した運賃で高いほうの運賃の経路を利用できる、というもので、いわゆる”大回り乗車”の根拠となるルールです。

大都市近郊区間の対象となる路線はそれら各都市周辺の在来線なら全線、とほぼ断言してもいいのですが、他方で東京の電車特定区間や大阪の電車特定区間には、対象から外れた線区、駅があることに注意しなければなりません。
東京の電車特定区間だと蘇我駅(京葉線、外房線、内房線)、川越線、八高線などです。
大阪の電車特定区間だと福知山線、関西空港線、いわゆる和田岬線などです。

都市化したところを走るこれらの路線が外れているのは、日本国有鉄道(国鉄)が末期にこの制度を設定するにあたり、当時の近距離用の4ドアの電車が運行されていた線区やその並行区間を中心に東京、大阪の電車特定区間の対象としたことに起因します。
(横須賀線は対象だったり、反対に成田線の我孫子支線は対象外だったり、と厳密な基準ではありません。)
京葉線の蘇我駅までや、関西空港線は国鉄が分割されJRになってからの開業ですし、電化されていなかった川越線や八高線、福知山線の宝塚駅以北や和田岬線には気動車(ディーゼルカー)が走っていました。

しかも、東と西のJR2社に承継されてからも両社は積極的に東京、大阪の電車特定区間を拡大しませんでした。
千葉みなと駅から蘇我駅まで延伸させても京葉線の電車特定区間は千葉みなと駅まで、と不自然なままです。
学研都市線、JR宝塚線などという別名をJR西日本がわざわざ設定したにもかかわらず、片町線の長尾駅以東、福知山線は電車特定区間にはなっていません。

ただし、JR東西線、おおさか東線、鶴見駅から羽沢横浜国大駅までのいわゆる羽沢線の一部のように新線の開業や貨物線の旅客化にあわせて対象を拡大させたケースもあります。

電車特定区間は大都市近郊区間とはちがいますので、青春18きっぷをその日の終電まで利用する場合には気をつけてください。



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