JRの在来線のみで、青春18きっぷの利用期間中などに長い距離を移動する行為には長時間ゆえのだるさもあります。
万人がそれに耐えられると思うのは、現実性に欠けたファンタジーです。
8月の土曜日に子供と青春18きっぷで横浜→大阪を計画しております… – Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12283272572
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12283272572
東海道線の東京駅を朝一番に出る列車に横浜駅から乗り、途中で食事の休憩も入れつつ大阪駅まで青春18きっぷを利用して移動するにあたって、どんなことに気をつければいいか？――という、Yahoo!知恵袋に投稿された質問について今回は話題にします。
- 私が回答するならば
青春18きっぷを使って移動、旅行をしようと考えるひとは、
・節約に強力な動機があるか、
・鉄道が好きか、
のどちらか（またはその両方）です。
さて、お子様はこの旅についてどう考えていらっしゃるのでしょう。
行程を考えたのは子で、親はそれに随伴するだけ、という関係なら以下の回答を読む必要はありません。
しかし、行程を考えたのは親で、子はそれに同伴するだけ、ということなのでしたら、長い時間をかけて移動する行為にどんなメリットがお子様にあるのだろう、と私は思います。
東海道線には新幹線が並行していますから、高速の列車が何本も抜いていくのを目にしながらの移動になります。
（とりわけ露骨なのは、現実を間近に突きつけられる浜名湖のあたりです。）
普通列車はその脇をのろのろと進んでいくうえ、在来線で東阪間を旅行しようなんてひとはマイナーな存在ゆえ、この長距離移動について疑問を感じるようになるのが自然でしょうし、その時間も充分にあります。
（長時間乗車の経験がないなら、どれだけ疲れることになるかも感覚的に予測しづらいはずです。）
速くてメジャーなあっちに乗りたいと思うのが当然の心理で、もう在来線の移動はやめたい、耐えられないとギブアップを宣言されてしまう可能性が大いに考えられるわけです。
出費が抑えられるのは親の都合でしかなく、子にそれを強いるなら強いるだけのメリットをお子様に具体的にあらかじめ示すべきですし、実際に与えるのが筋ではないでしょうか。
行程のスケジュールそのものより、このことをまずクリアにしてください。
なお、（他の回答者も述べていますが）野洲駅が始発の、14時45分発の新快速に指定席のAシートの車両が連結されるのは、平日ダイヤの運転日のみです。
土曜・休日ダイヤの日に大阪駅着を30分後にしてまでわざわざその列車に乗る意義は、あまりないように私は思います。
- 補足――回答には打たない私の考え
東京05:20→07:21三島07:29→08:29静岡08:31→09:41浜松、
浜松10:01→10:36豊橋10:50→12:19大垣、
大垣13:12→13:47米原、
米原13:59→14:33野洲14:45→15:43大阪、
という行程において、（Aシートの件以外で）私がなにかしら指摘するなら、三島駅から静岡駅までの2本めの列車についてです。
静岡駅にて3本めの列車に乗りつぐわけですが、8時29分着の8時31分発、と接続の時間はわずか2分です。
始発の三島駅では、1本めの列車を降りたら2本めの列車・741Mが停車する上りのプラットホームへ歩きます。
（三島駅ではなく沼津駅で乗りかえることにしたとしても、おなじプラットホームにはなりません。）
741Mは上りの貨物列車の通過後に三島駅を出るのですが、以前、その貨物列車がなかなかやって来なかったことがあり、それにあわせて741Mの発車が遅れたケースに遭遇しました。
通過後に発車、を発車後に通過、とフレキシブルに逆転させればいいのにJR東海はそうせず、上り貨物列車の遅延にあわせて下り普通列車の乗客にも遅刻を強いた恰好となりました。
遅れは完全には回復せず、741Mが静岡駅に着いたのは6分遅れの8時35分で、そのときには3本めの5739M（平日ダイヤだと739M）の姿は4番線にありませんでした。
10分、20分の遅延ならば接続を切る無慈悲にも一定の理解はできるのですが、たった4分の待機すらしない勝手さには失望です。
自然現象に起因するものならまだしも、一方的に会社の都合で不利益を発生させたうえに損害を減らす努力もしていないわけで、JR東海らしさがよくわかる事例かと思います。
東京駅発の東海道線の初電で浜松駅まで移動したときのこと（→参照）、（質問にある行程ではなく最速となるように移動したケースになりますが）そのまま大阪駅まで移動したさいのこと（→参照）も過去に投稿しています。
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