@パレッテ!は神奈川県内にのみ出店する、ディスカウントストア?

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“@パレッテ!”という小売店が、なぜか神奈川県内にだけいくつか出店しています。

(2023年9月)現在の最東端は東京都内からもそう遠くない、横浜市の鶴見区内にある下末吉店です。
最初の2店めか3店めにオープンしており、この当時は”パレッテ!”と、頭のアットサイン(いわゆるアットマーク)が抜けたブランド名でした。

同様に最西端は、県内中部の二宮町に開店した、7店めの二宮店です。
“@Palette!”とロゴタイプが変わっているのがわかります。

・高座渋谷店(大和市)、
・下末吉店(横浜市)、
・大和鶴間店(大和市)、
・愛川中津店(愛川町)、
・鳶尾店(厚木市)、
・野庭店(横浜市)、
・二宮店(二宮町)、
・厚木長谷店(厚木市)、
の全8か店のうち、愛川中津店と厚木長谷店では建物を新築したようですが、残る6店舗はスーパーマーケットやドラッグストアといった小売店の居抜きです。
鳶尾店を除外した7店舗それぞれの近所には、競合するであろうドラックストアも存在します。

@パレッテ! @Palette! Hello,Smart Market!
https://palette.onl

低価格を重視するひとを集めやすい場所を考えて出店の地を決めているように思われ、@パレッテ!自身もディスカウントストアを標榜します。
しかし、価格を至極安く設定しているわけではない、というのが私の正直な見解です。

たとえば、二宮店の沿道を北へ1km(キロメートル)ばかり進んだ場所にイオン系列の”ザ・ビッグ”が存在しますが、どちらの店舗にも置かれている食品をいくつかピックアップし価格を同時に比較してみたところ、ザ・ビッグの価格のほうが1円だけ安かったり、逆に1円だけ高かったりしました。
同額ではなく、わざわざ差額を安めにも高めにも設定する意味はわかりません。

神奈川県以外の南関東1都2県(東京都、千葉県と埼玉県)に出店する、やはりイオングループのアコレも(@パレッテ!よりは小型の)ディスカウント型のストアですが、アコレより安い価格のものは(商品を何点かチェックしてみましたが)存在しないように思います。

ちなみに、ザ・ビッグ、アコレ、といったイオンが資本の店舗と比較したのは、(値札や値引きのシール、少ないながらもプライベートブランドのトップバリュの商品が置かれていること、などの点から)@パレッテ!もイオン系の店の一員であると私が判断したためですが――

グループ事業・企業紹介 | 企業情報 | イオン株式会社
https://www.aeon.info/company/group/

イオンの公式サイトには運営する法人であるパレッテ株式会社の名は掲載されていません。

単純に安く売るだけなら上述した既存のブランドの他店でもいいわけですが、それでは@パレッテ!はなんのために存在するのでしょう。
ひとつ考えられるのは、商品を実験的に取扱ってみて他店においても展開するかやめるかを決める一助としているのではないか、ということです。

その一例として写真の、コーンフレークがあります。
購入した(昨年・2022年の)当時は他店では見かけない商品でした。
それが、追ってアコレなどにおいても取扱われるようになったため、そう推測した次第です。

もうひとつ考えられるのは、マイナーな商品やなんらかの理由であまり売れない商品などを安く多く仕入れて安めに小売りしているのではなかろうか、ということです。
(ライバルとなる同業他社のドン・キホーテがこの方法により、よく安売りをしています。)

写真の石鹸は今夏・2023年夏に購入したもので、税込み33円でした。
最近はそこまで安く売られている石鹸をほとんど見かけなくなったため何個か購入してみて個人的に使っていますが(当然ながら)品質になにも問題はなく、安い理由はよくわかりません。

恒常的に売っているわけではなさそうな、温度計、モバイルバッテリー、電球形のLEDランプ(いわゆるLED電球)、3,000円前後のシーリングライト、といった商品を置くあたりは東京の秋葉原の(大型ではない)ショップに近いところがあると思います。

禁撮である旨が大きく(入口のみならず)店内にも示されており、どうしても文字だけの説明になるのが残念ですが、@パレッテ!にちょっとした動きがあればあらためて報告するつもりです。



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