従業員のストライキを理由に欠航を発生させていたJetstar Japan(ジェットスター・ジャパン)が通常とはちがう特殊な、キャンセルの対象となる乗客にとって有利な対応をしていた件です。
世間の反応(それを念頭に従業員側が年末年始のストを決めたと解釈するのが自然です。)や欠航の便数の大小にあわせて同社が待遇をどう加減するのか、しないのか、推移が個人的に気になっていました。
それが。
Xユーザーのジェットスタークルーアソシエーション JCA Tech Crew支部さん: 「2024/1/1 16:20 明日1/2からのストライキは中止いたします。」 / X
https://twitter.com/JCATechCrew/status/1741722502253191392
ジェットスター労働組合、ストライキ全面解除 石川・能登地震へ対応 – 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC010U10R00C24A1000000/
元日の夕方に起きた能登半島の強い地震によってストを中止するという、想定外の事態で利用者の混乱を収束させる方向に動きました。
私はマスコミの報道でやめるのを知りましたが、Twitter(Xに改称)に従業員側が中止する旨を投稿したのは16時26分、と大津波警報が出された3分後ですから、かなり迅速な判断だったと思います。
中止が決まった翌日より可能なかぎり当初の予定どおりの運航にJetstar Japanは戻したかったであろうと思いますが、朝早い便には対処できず欠航のまま、以降の時間帯の便についてはスケジュール自体はそのままに便名の番号をイレギュラなものに変えて臨時便のように扱う模様です。
対象の便の予約をストの前から取っていた客に対して、当初のスケジュールどおりの移動となるように予約を自動的に戻しはしないらしく、利用者自身による手続きが必要なことが上掲の公式サイトのページには示されています。
他社便や鉄道、バスなど他の交通機関への振替え、宿泊費の支払い、等の条件は1月2日の未明現在、前回・昨年末に本件について投稿したとき(→参照)から変わっていません。
振替えの対象となる期限は1月8日までである旨の記載もそのままです。
ちがうのは、(つながりにくい状況で利用者に迷惑をかけていることを認識しながら)コールセンターの連絡先が、(050-3163-8538のほうは削除されて)0570-550-538のみになっているところぐらいです。
労使間の対立の原因が解消されないかぎりは今後もJetstar Japanのストによる欠航は大型連休の期間や夏季などに発生するでしょうから、そのさいに利用者としてどのような対応を受けることになりそうなのか、今回の一件が過去の事例として参考になると思います。
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