Q. セマウル食堂は女性がひとりで入店しやすい?

未分類 食/food

ひとりで飲食店に入る男性客と女性客のどちらが一般的に多いかと問われれば、前者と答えることになるのが現実です。
心理的に負担に思わなくてもよくなる社会が理想ではありますが、現状では女性のほうがひとりで入店し飲食する行為に抵抗を感じるものと考えられます。

新大久保にあるセマウル食堂って – 女性一人で入店してご飯食べても大丈夫な雰… – Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13228062238


https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13228062238

韓国の飲食店のチェーン店であるセマウル食堂(새마을식당)の、東京都内の新宿職安通り店(新宿区)は女性がひとりで入店できる雰囲気か?――という、Yahoo!知恵袋に投稿された質問について今回は話題にします。

  • 私が回答するならば

・女性に限定した話、
・(男女に関係なく)ひとりでセマウル食堂にて食事をすることについての話、
にポイントを分離して考えましょう。

前者については、牛丼のチェーン店やラーメン店、立ち飲みの居酒屋などといった男性の客の割合が大きい飲食店と比較すると、セマウル食堂の女性客は確実に多いですから心理的な負担はあまり感じなかろうと私は思います。
(それらの飲食店にひとりでなんの抵抗もなく入店できるならなおさらです。)

問題はむしろ後者で、焼肉店にひとりで入ること、韓国が由来の飲食店にひとりで入ること、に多少なりとも抵抗が私にはあります。
客席がグループでの利用を前提とした設計になってい(て、ひとり用のカウンタ席なぞ皆無であ)ること、肉類を(韓国の飲食店によくある設定で)2人前からでなければオーダできないこと、などがあり、ひとりでの入店に心理的にも物理的にも障壁が高いのです。

これらに対しては、ランチタイムや夜のとても混みそうな時間帯に入るのを避けたり食事を終えたらすぐに店を出ることにしたり(して店側の機会損失にはならないように)する、焼肉をいただくのはあきらめて定食類を注文する、といった規範を私は決めています。
客の少ないタイミングに訪問すれば、店のスタッフには目立つものの、客のなかで浮いているような印象にはなりづらいからです。
また、定食類がメニューにあるのはなぜなのかを考えると、ひとりで入店する客もいることを店側は想定しているものと解釈できます。

なお、私はセマウル食堂には何度も、ひとりで昼食や夜食をいただきに入店しています。
あなたも平然とひとりで利用すればいいと思いますし、私は全面的にその行動を後押ししたい気持ちです。

  • 補足――回答には打たない私の考え

私は韓国と日本のセマウル食堂にひとりで数十回は入店していますが、おひとりさまの他人を目撃したのは日本においてたったの一度きりです。
つまり、セマウル食堂にひとりで入店するのはどちらかというと特異な行動である、とも表現できます。
しかし、迷惑なことでも悪事でもない行為を自粛する必要はなにもないでしょう。

日本国内の店舗のうち、(質問のあった2020年夏以降の)ここ2、3年のあいだにオープンしたセマウル食堂については、男性よりもむしろ女性の客のほうが多い傾向にあることはまちがいないと思います。
(現存する8か店のなかで東京の小岩店と新宿職安通り店はCOVID-19のパンデミック以前、両店以外は以後に開業しています。)
ちなみに、客の年齢層は日本のセマウル食堂のほうが韓国のよりも若めです。

新宿のセマウル食堂の7分豚キムチは本国よりも肉多め
https://songanman.com/2020/12/18/7-bun-dwaeji-kimchi-of-saemaeul-sikdang-at-shinjuku/

小岩のセマウル食堂でいただけるテンジャンチゲなどのメニュー
https://songanman.com/2021/06/29/doenjang-jjigae-of-saemaeul-sikdang-at-koiwa/

鶴橋のセマウル食堂のランチメニューやチャプチェ定食など
https://songanman.com/2021/09/08/japchae-of-saemaeul-sikdang-at-tsuruhashi/

ランチ時だけのペクパなど心斎橋のセマウル食堂のメニュー
https://songanman.com/2021/10/30/baekbap-of-saemaeul-sikdang-at-shinsaibashi/

ランチ時だけのペクパなど天神のセマウル食堂のメニュー
https://songanman.com/2021/12/26/baekbap-of-saemaeul-sikdang-at-tenjin/

京都市内に開店したセマウル食堂河原町店のメニューなど
https://songanman.com/2022/09/17/7-bun-dwaeji-kimchi-of-saemaeul-sikdang-at-kawaramachi/

東京で唯一ランチのペクパが出るセマウル食堂中野店
https://songanman.com/2022/11/24/baekbap-of-saemaeul-sikdang-at-nakano/

名古屋にも上陸したセマウル食堂栄店のメニューなど
https://songanman.com/2023/01/10/baekbap-of-saemaeul-sikdang-at-sakae/

結果的に、現存する日本国内のセマウル食堂の8店舗すべてに私は入店しています。
三軒茶屋店(世田谷区)、熊本並木坂店(熊本市)は私が訪問するより前に営業をやめてしまったからです。
店内の様子も可能なかぎり撮って投稿に載せるようにしており、上掲の過去のエントリがひとりで入店できそうかを各自で判断する一助になると思います。

なお、本件は適否を簡単に論じられる問題ではないことはわかっています。
正確性を期すならば、大丈夫とはなにか、雰囲気とはなにか、を定義することを最初にすべきです。
それに、当人のことを他人がどう思うかなどわかりはせず、究極的には本人が主観で自分自身をどのように納得させるかに帰結する問題です。
自分が少数派であることによって受ける無情な視線や仕打ちに耐えられるかどうか、という話にもなりますが、それはマイノリティに対する差別にも共通するものでもあります。
ただ、ある飲食店にひとりで気軽に入りやすいか入りづらいかだけの話題を重く扱うのもおかしいと思いましたので、本稿においては具体的な私感のみを述べた次第です。



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