それまでは東京にだけ出店していた日本国内のセマウル食堂（새마을식당）が、昨年・2020年の12月に福岡の天神エリアにもオープンしました。
天神大名店という店名で、地下鉄の駅だと天神よりも赤坂のほうが近い立地なのですが、天神から歩けない場所ではありません。
（ロケーションの情報は、文末へ。）
今年になって開業している大阪の鶴橋（→参照）や心斎橋（→参照）のお店と同様、店頭にもメニューが掲げられています。
店内にて見ることができるメニューブックも先に紹介してしまいましょう。
心斎橋店のものとほぼ同一、鶴橋店のものとまったく同一のメニューブックのようです。
差異を指摘するとすれば、ランチタイムは（11時から）14時までである点くらいでしょうか。
天神大名店における昼の営業は土日祝日のみ、といった旨の記載がウェブ上にありますが、私が訪問したのは平日の昼間です。
ドリンクのメニューについても、鶴橋店はこの天神大名店で採用したものをそのまま使うことにしたらしく、品目、価格、いずれもぴったり一致しています。
新宿職安通り店（→参照）と同様、冷（ネン）キムチマリグッス（냉김치말이국수）もいただくことができます。
小岩店（→参照）や、先述の鶴橋店や心斎橋店のメニューブックにはありませんでしたが、公式サイトの食事類の項では7分豚（テジ）キムチ（7분 돼지김치）、ペクパ（백밥）、セマウル味噌（テンジャン）チゲ（새마을된장찌개）のつぎに紹介されているものです。↓
새마을식당
https://newmaul.com/sub/menu02.php
最近になってオープンした店舗と同様、店内の壁面にもメニューのうち一部の品目がテキスト情報で示されています。
お昼の時間帯にのみいただける、鶴橋店や心斎橋店においても取扱いのある税込み880円のペクパを口頭で注文しました。
福岡では醤油（カンジャン）味（간장맛）、大阪ではコチュジャン味（매운맛）、とちがうほうをオーダしています。
注文から6分前後でトレイに乗った、上の写真の定食が届きました。
飯饌（パンチャン）は鶴橋店や心斎橋店でもそうであるように、2皿です。
熱炭（ヨルタン）プルコギ（열탄불고기）は醤油の味が甘く、小皿のサムジャン（쌈장）により辛味は調整できるため迷った場合は醤油味にするといいかもしれません。
（もっとも、コチュジャン味でもそんなに辛くはないと私は思います。）
肉の量に対してリーフレタスや白いご飯の量のほうが相対的に多い点は心斎橋店にていただいたときと同様です。
テーブルの側面の引出しに箸とスプーン、ペーパーナプキンが収納されているスタイルも、プラスチック製のボトルに冷水が入れられ金属製のコップに客が各自で注ぐ様式も、ともに韓国の食堂だと標準的なものです。
他方、ウェットタオルは彼国のセマウル食堂においては出てきません。
開業してからまだ1年ばかりであることもあり、清潔で使いやすいトイレと洗面台でした。
後者のカランがぐらついているのはいかにも韓国の飲食店らしい特徴です。
なお、クレジットカードで問題なく支払えました。
最後に、このお店が立地する場所について。
国体道路と（地下鉄空港線が地下を走る）明治通り、大正通りと天神西通り、に四方を囲まれた区画内にセマウル食堂の天神大名店は位置します。
東側の天神方面より徒歩でアクセスする場合、天神西通りから道は一直線ではないため地図を一度は見てからの訪問をおすすめします。
大事なことなので繰返しますと、私が天神大名店に入店したのは平日の昼間でした。
異様に少なくて心配に感じるほどの客の入りだったのですが、もしそれがウェブ上の情報が正しくないせいだとしたら店舗側にとっても客側にとっても不幸な話で、ウェブ上にて公式に――SNSのアカウントを開設するだけでもいいわけですから――情報を発信してほしいと思います。
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