「我先に降りようと通路に出て前に来ないで」

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旅客機で目的地の空港に着き、シートベルト着用サインが消灯すると、即座に客室の後方に座る乗客も通路の前方にやって来て機外に出られるまで待つ、という光景を多くのフライトの終わりで目にします。

そのせいで通路が詰まるため、機内の前方に座る客が頭上のラックから荷物を出せなくなって困る、といった旨の主張をあるコメディアンが(昨年だったか)過去、Twitterにて打っていました。

基本的に私もその意見に賛同します。
ただ、補足したいことや、仕方がないと思う場合があります。

    • 全員の客が急ぎたい考えなのではない

ひとつ伝えたいのは、通路側の全員が自分の意思でそうしているわけではないだろう、ということです。

周囲の多くの客が通路に出ているのに自分だけが座ったままだと、中央や窓側の客にとって自分が邪魔な存在になるため、本意に反してでも早く出なければいけない気がするんですよね。
通路側に座る客が席から立つことにより、中央や窓側の客もラックの荷物を取出しやすくなりますので。
見えない圧力を感じて仕方なく通路に出るひともいるはずで、航空会社に通路側の座席を指定された場合は私もそうするひとりです。

私はそれが嫌なのもあって、選択権があるならできるだけ窓側に座るようにし、ベルト着用サインが消えてもしばらくはじっとしています。
個人的に、私は急いで降機しようとは思わないタイプで、密な状態がいくらか解消された段階になってから出たいのです。
自分の持ちものを機内に残したまま気づかず外に出ると厄介なことになりますし。

    • 急ぐ事情が理解できる場合もある

もっとも、我先に出ようとするひとに同情する場合もあります。
その日の最終の電車にまにあうかどうかというときには一刻を争い駅へ向かわないといけませんし、かなり小さな規模の空港において(時間帯に関係なく)移動手段の枠が数人であふれてしまうこともあるでしょう。

フライトの到着にあわせてバスが発車する空港だと客をバスは待ってくれますし、大都市の空港の駅では長く待たなくてもつぎの列車がやって来るため問題が起きるケースのほうが少数ですが、限定的な状況ながら急がなければならないときもあるのです。
そういう事情は理解できますので、あるフライトに搭乗したさいのことを投稿する場合は私は――

広島から成田までSPRING JAPANの夜の便に搭乗
https://songanman.com/2022/03/21/ij624-report-oct21/

定刻と実際の到着時刻(何分の遅着、または早着か)、ボーディング・ブリッジが接続されたか沖留めでバス移動があったか、機外に出てから何分で非制限エリアに出られたか、などを記すようにしている次第です。
あらかじめ所要時間がわかっていれば、不必要に急がなくてもいいですから。

    • 航空会社は関与したくない考え?

機内における乗客各自の利己的な動きを、航空会社は妥当な範囲内でコントロールできるはずなのですが、多くのキャリアはなぜかその権力を行使しようとしません。
ちょっとした”交通整理”により、降機時の渋滞の問題はだいぶ解消されるのですけれど。

Peach(ピーチ)はCOVID-19のパンデミック以降、前方と中央と後方の3分割、ないし前方と後方の2分割で乗客を段階的に降機させているのですが――

関空から成田までPeachの朝一番の便に搭乗
https://songanman.com/2022/06/05/mm311-report-dec21/

過去のいくつかの投稿で言及したように、最初に降りるグループと最後に降りるグループとの機内における待ち時間の差はせいぜい2、3分しかないのです。
(注意すべきは、沖留めの場合で最後に出るバスだけはゆっくり発車するため時間差が拡大しがちな点ぐらいでしょうか。)

JAL(日本航空)みたいに段階降機をやめたという話を聞かないのですが、感染症の流行に関係なく合理的な最小限の支配だと思いますので継続してほしいところです。



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