実乗篇その5・仙台市内から初乗りきっぷで仙台近郊区間を大回り乗車

鉄軌道/railroad railway

概要篇(→参照

実乗篇その1・あおば通から仙台まで(→参照

実乗篇その2・仙台から福島まで(→参照

実乗篇その3・福島から山形まで(→参照

実乗篇その4・山形から新庄まで(→参照

あおば通05:17→05:18仙台06:00→07:22福島08:04→08:51米沢09:39→10:28山形11:31→12:50新庄12:58→15:31小牛田16:33→17:07石巻17:27→18:48榴ケ岡、とおなじ駅を二度と通過しない一筆書きの旅程で、仙台近郊区間の大回り乗車を仙台市内からスタートした実録の、今回はその5です。

  • 新庄12:58―普通→15:31小牛田

奥羽本線を起点の福島駅から北上すること150km(キロメートル)弱の、新庄駅に着くと6本めに乗る陸羽東線のディーゼルカーはもう入線していました。

2両編成なのがありがたく、後方の車両には多くの空席がありました。
車掌が不在のいわゆるワンマン列車の場合、降車に便利な一番前の車両のほうが混みがちなため、最後尾の車両は一般的に自然と着席しやすくなります。
(もちろん、ワンマン列車でも運転士が運賃の収受を担当しないオペレーションであれば編成のすべての開扉より乗降できますので、このかぎりではありません。)

JRの東京や大阪、福岡といった他の大都市近郊区間において、環状経路内で気動車の列車に乗ることが可能なセクションはそう多くありません。
東京近郊区間だと八高線の一部、大阪近郊区間は関西本線の一部、福岡近郊区間だと日田彦山線の一部などです。
それらのなかで起点の駅から終点の駅までの全線においてディーゼルカーに乗れるのは、ほかには福岡の(せいぜい十数キロの)後藤寺線ぐらいで、100キロ弱、約2時間半も旅が楽しめるのは仙台近郊区間の陸羽東線のみだと思います。

ゆえに、この行程の大回り乗車では確実に座席を確保しておきたいところです。
単行列車ではなく2両編成ならば心配は無用でしょうが、県境を越える区間で利用者が少なく定期列車の本数も日に7本、と板谷峠の区間とほぼ同程度のボトルネックですので、スケジュールを決めるさいにはこちらの対処が先決となります。

そのボトルネックを抜け、全線の過半を走った鳴子温泉駅では、14時2分から14時13分まで停車します。
約2時間半のまだ半分以上を残していますが、それはここから先には列車の交換が何度かあるためです。
(ここまで乗ってきた、以西と比較して、ですが)乗降客も多めになり、私が座るボックスシートも鳴子温泉駅にて私の独占ではなくなりました。
閑散とした区間の旅情を存分に満喫するなら前半のうちかな、と思います。

新幹線と接続する古川駅においても鳴子温泉駅と同様に10分を超える停車時間があるものの、改札内にはほとんどなにもありません。

15時31分に小牛田駅の1番線に時刻どおりに着き、6本めの列車の長旅は終了です。

おなじプラットホームの対面には15時33分発の東北本線の上り列車が停車しており、これを使えばこの大回り乗車を少し早めに切上げることも可能です。
仙台駅のひとつ手前の東仙台駅には、16時13分に着きます。
ただし、運賃は初乗りにはならずあおば通駅からでも仙台駅からでも、190円になります。

7本めの列車の発車まで1時間もありますが、小牛田駅に救いがあるのは菓子や菓子パンの自動販売機が置かれている点です。
6時間前に去った米沢駅以来の(大回り乗車中の)”給食ポイント”で、この旅行における最後のチャンスでもあります。
(もちろん、旅をはじめる前にあらかじめ食べるものを用意しておけば気にすることではないですし、大回り乗車でなければ改札の外に出たら解決するかもしれない話です。)

それがある待合室にはエアコンも設置されており、夏の暑さや冬の寒さをある程度はしのげそうな感じがします。

  • 小牛田16:33―普通→17:07石巻

7本めに乗るのも気動車で、定刻で16時10分に入線しますが、それについては次回の投稿とします。



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